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牝馬クラシック最終章へ秋華賞の前哨戦ローズSは『ワルキューレゼロ』(コントラクター氏所有)が制し、秋華賞の有力候補へ前進した。レースは好位追走から直線で抜け出すと、最後は『カフェロワイヤル』(安曇野真矢氏所有)の猛追を振り切りゴールした。「いい競馬ができました。道中は落ち着いていましたし、手ごたえもありました。春に比べて随分大人になりましたね。秋は期待しても良さそうですね」と鞍上の和麻はレース後のインタビューで語った。 同馬はこの勝利で秋華賞の有力候補へ上り詰めた。春は牝馬ながら皐月賞へ挑戦。2番人気の支持を受けるが、調整不足がたたり4着と苦杯。皐月賞後は1000万下レースを勝利し、ラジオNIKKEI賞へ挑戦するが、重賞の壁は厚く立ちはだかり4着に終わる。 | |
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博多ステークスの勝利でオープンクラスとなるが、多くの課題が見つかった夏であり、ローズSに向けて2ヶ月間、徹底した調教を行った。そして、満を持して挑んだローズSの勝利は、秋華賞への確かな手ごたえとなっただろう。 秋は古馬路線!?古馬と新興勢力の激突となった今シーズンのオールカマーは『パナシアブルーム』(ぱいん氏所有)が制した。「雨の影響を感じさせない強い競馬をでしたね。重たい馬場はあまり得意ではなさそうなんですが、よく走ってくれました。次ですか…まだわかりません」と主戦のウェインはコメントした。レースはスタート直後から先団をキープし、直線で力強く抜け出し、雨の中山を駆け抜けた。 この勝利で同馬は、秋のGT戦線への動向が注目されている。その理由として、父は宝塚記念を制 |
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している『キリングフィールド』(三文文士氏所有)、母は自身が所有しているジャパンダートダービーの勝利馬『ペガスオブパナシア』であることから、GTホースの血を受けつぐエリートホースとして注目され、デビュー前から評判が非常に高かった。しかし、仕上がりが遅いことから、陣営は3歳デビューの形を取った。春のクラシックには出走せずデビュー前から注目していたファンにとっては寂しさもあったが、これは秋の古馬GT戦線への布石であったのだろう。デビュー以降は着々と勝ち上がり、重賞初出走で勝利。遅れてきた大器とはまさにこのことだろうか。3歳である以上ファンは当然、菊花賞への挑戦を心待ちにしていると思うが、陣営は距離の問題を考慮し、天皇賞など古馬GTへの挑戦を表明するのでなないかと、本紙は予想している。今後の動向に注目しよう。
