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不屈の魂ここにあり3歳牝馬で争われる夏の中距離重賞・クイーンSを制したのは、『パリノイヌ』(やすしくん氏所有)だ。重賞初勝利を飾るとともに、オーナーにとっても初めての重賞勝利をプレゼントした。 ここまでの道のりは、決して楽なものではなかったと言える。2歳でデビューして以来、長く条件戦で下積みを続けてきた。上位争いをするものの、なかなか勝てないレースもあり、悔しい思いをしてきたことだろう。だが、敗戦を糧に1戦1戦着実に強くなっていく愛馬を、オーナーは決して見捨てなかった。 ハイペースの道中を中団外に付け、折り合うことに成功した。スタンド前の直線で続々と他馬の脚色が鈍る中、パリノイヌは脅威の粘りで先頭を捉えると、1馬身以上突き放してゴールへ飛び込んだ。 | |
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既に190勝以上をあげ、200勝達成を目前に控えたオーナーにとっても、この勝利は忘れられない1勝となったのではないだろうか。本紙記者もこの重賞初勝利を心から祝福したい。おめでとう! 2歳重賞開幕!早くもデビューした2歳馬たちが、最初に迎える重賞の舞台・函館2歳S。このレースを勝利で飾ったのは『ヤンタマギャラック』(ゆうや氏所有)だ。 道中は4番手で追走し、最終コーナーを回りながら先頭に立つと、そのまま危なげなく後続をシャットアウトした。実戦経験が乏しく、実力も未知数の競走馬が集う中、この馬の落ち着きぶりは見事なものだったと言えよう。 まだまだ先の見えない2歳戦線、まずはこの馬が先手を取った。今後の活躍に期待がかかる。 |
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将来のスター候補を探せ!
今回本紙記者は、函館2歳Sの勝ち馬・ヤンタマギャラックや、前号で紹介した『ディープレギュラー』(スペシャル牧場氏所有)以外にも、将来のスター候補馬を探すべく、各地の厩舎へ足を運んだ。そこで見つけた競走馬を数頭ご紹介しよう。
『バラドヅィア』(赤兎牧場氏所有)は、スピード・スタミナなど、あらゆる能力がそれぞれ高いレベルにある。総合的な能力の高さは、同世代の中でもピカ一ではないだろうか。ダート路線では無類の強さを発揮することだろう。
『ミヤザキジュウロク』(由宇ファーム氏所有)は、頑健な脚下と豊富な体力が魅力だ。ハードな調教が行われた翌日にも、それほど影響を残していない様子に、厩務員の川村氏は大絶賛。
『ジェノサイドナイト』(久賀明総氏所有)は、力強い末脚を長く使える馬だ。成長がそれほど早くないようで、まだまだ育ち切れていない感が否めないが、底を見せていない分将来が楽しみな存在となる。