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6ハロン戦の衝撃!秋GTシーズンの幕開け、中山競馬場で行われた短距離王者決定戦「スプリンターズS」を制したのは、3歳牝馬の『ミラクルマーベル』(伊達ファーム氏所有)だ。 前走「セントウルS」では、鞍上を乗り替わった太田孝騎手がこれまでの作戦を変え、意外と思えるほどの積極的な先行策を展開。その作戦は見事に的中、ミラクルマーベルは6番人気をひっくり返して重賞初勝利を飾っていた。今回のレースも位置取りを前にして進み、4コーナーを回って先頭に立つと、そのまま後続を引き離しにかかり、最後はクビ差で退けた。走破タイムはコースレコードタイ。地力の強さを証明して見せた。太田孝騎手は、「このレースの前にも、前任の伊達邦彦騎手からこの馬のことを色々と教えてもらっていたので、すごく心強かった」と話している。 | |
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父もかつてはこのレースを制して初のGT勝利を収め、それを足がかりに国内外で活躍を続けた。その面影を受け継いだ娘が、今後どのような活躍を見せてくれるのか、楽しみな存在だ。 海外GT4勝目!海外競馬場で開催された、世界最高峰の戦い「凱旋門賞」を制したのは『トルネードエッジ』(吉野家のかづ氏所有)だ。昨シーズンは国内のレースに専念、今シーズンは海外転戦を繰り返し、海外GT3勝の実績を引っさげ、このレースに臨んでいた。 先行馬が引っ張るハイペースの中、最後方で自分のペースを守りながら道中を進み、直線に向いてからのスパート。割れた馬群の中から脚を伸ばして先頭争いに加わり、体半分抜け出したところでゴール板を駆け抜けた。この馬にとって、海外レースで、唯一先着を許した『シャーリーマンソン』 |
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(トリカゴ氏所有)を退け、海外王者としてのメンツを保った。
今後も海外レースへの参戦を続けるのか、それとも国内レースで昨シーズンのリベンジを果たすのか、レース選びに注目だ。
がんばれ!2歳馬特集
今回の2歳馬特集は視点を変え、これから更なるステップアップを狙うオーナーが所有する2歳馬の中から、記者注目の競走馬を紹介したい。
まず1頭目は『ブラックマグナム』(石岡人氏所有)。まだまだやんちゃで落ち着かないところがあり、能力の片鱗は見せていないものの、その素質は抜群だ。現在まだGT勝利のないオーナーに、初めての栄光をもたらす競走馬になるかもしれない。
2頭目は『イオンハルト』(イオン氏所有)。早くから牧場長の柏木氏が注目している逸材で、現在はじっくりと育成されている。イオン氏もまた、GTという栄光を掴んでいないだけに、この馬の誕生を喜んでいることだろう。
3頭目は『ドルトムントン』(ストーン8氏所有)。調教では順調なラップタイムを叩き出しているものの、坂路調教を嫌がる素振りを見せているのが玉にキズ。オーナーにはこの馬でぜひ、オープン・重賞の壁を打ち破って欲しい。