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Live!スポーツ 東京版 第25号

年始のダート最強馬決定戦

フレンチインクルが川崎記念獲り!

ドバイへの足掛かり

1月第4週に開催された、川崎記念は『フレンチインクル』(フレンチ氏所有)が人気通りの活躍で見事勝利し、GI1勝目を挙げた。

地方開催ながらシーズン最初のGIレース、しかもフェブラリーSやドバイWCへの大事なステップという事もあり、競馬場には多くの観衆が詰めかけていた。フレンチインクルは、前走までの活躍から一番人気に推され、活躍を期待する観衆の注目を集めていた。そしていよいよレースはスタート。スタート直後は、ハナを奪おうと7頭程が前に飛び出し、そのまま先頭集団として固まりレースを引っ張る。先頭からしんがりまでは4馬身と大きな差はなく、フレンチインクルは後方集団のやや外側で機を伺う。最終コーナーを過ぎても先頭の状況は変わらず、先頭を走る『ブレイクメテオ』(法条まりな氏所有)と『イモッポイ

ノ』(うは氏所有)でそのまま決まってしまうかに見えた。しかし、残り200メートルを切った所でフレンチインクルが大外から物凄い追い上げを見せて先頭に並ぶ。3頭の激しい叩き合いの末、ほぼ同時にゴールイン。写真判定の結果、クビ差でフレンチインクルの勝利が確定した。

フレンチインクルは、10戦を走り1着9回2着1回の勝率9割と絶好調。まさしくダートチャンピオンと呼ぶに相応しい活躍である。今後は、フェブラリーSやドバイWCでの活躍が大いに期待できる一頭だ。

期待の2歳特集

この東京サーバーも年明けから既に1ヶ月が経過し、デビューを目指す2歳馬達が育ってきている。その中でも、本紙記者の目に留まった期待の2歳馬達を紹介しよう。

まず最初は、ブルリーを父に持

つ『シューズルリー』(くつ氏所有)だ。スタミナ不足がタマにキズだが、それ以外の能力については文句のつけようがない。その中でも瞬発力は特に光る所があり、その切れ味はまさしく電光石火の如く馬場を駆け抜けるだろう。得意な距離についてはだいぶ偏りがあるらしく、慎重に見極めをしていく必要がありそうだ。

次は、凱旋門賞勝利馬・シーザスターズ産駒の『ハイサイトカチャン』(ヒトテン氏所有)を紹介する。この馬は大きな弱点は見当たらず、父馬に似て2歳馬ながら既に大物の風格や存在感を感じる。レースでは底知らずのスタミナと持続力で、他馬を圧倒するだろう。成長はそこまで早い方ではないので、じっくりとその資質を開花させていくと良いのではないだろうか。

シューズルリー / ハイサイトカチャン