競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ 東京版 第15号

クビ差の勝利

アーリントンミリオンもトリストラムだ!

GT3連勝 若手ナンバー1

日本では8月にGTレースは開催されず、有力馬達は夏休みに入るケースが多い。そんな中、『トリストラム』(うは氏所有)は果敢に海外のレースへ出走している。皐月賞を勝った後、仏ダービーに出走。日本での成績が評価されてか、1番人気に推されプレッシャーやファンの期待を背負いながら見事人気に応えた。

続く古馬との対戦となった今回のアーリントンミリオン。3番人気と少し人気を落とす結果となったが、人気より着順の問題だ。レースでは、好スタートから先頭集団の3、4番手を追走しながら外側へ。『ゴールデンフェザント』(システム)が2番手以下を大きく引き離す大逃げをうつ。最後の直線では一気に後続が押し寄せ、3頭が横に並ぶ展開に。激しい接戦の中一番外のトリストラムがクビ差抜け出し、仏ダービー

に続く海外GT連勝を飾った。これで通算7戦6勝となり、GTは3勝目となった。

「3歳で古馬にも勝ってしまいましたね。正直この馬にはびっくりさせられっぱなしですよ!なんといっても安定したレースをできるのが良いですね〜。前々の競馬が得意なので好位置を確保できるんですよ。これからもこの馬と上を目指します」とぷー騎手は相棒を褒め称えた。

得意な距離がマイルから中距離辺りの同馬は、秋には天皇賞への出走が予想され、日本での活躍がお目にかかれるはずだ。トリストラムの走りから目を離すな。

Jマロワ賞はスターアーシラト

アーリントンミリオンと同じ週に、海外ではマイルのGTレース・Jマロワ賞が開催された。このレースを制したのは、『スターアーシラト』(スター牧場氏所有)だ。安田記念1着から挑んだ同馬は、

見事ここでも結果を残しマイルGT2勝目を飾った。

レースでは先頭集団を見る形で中団へつけ、やや外々を回される。直線では5、6頭の追い比べとなる混戦となるが、大外のスターアーシラトが半馬身差を付け、最強マイル王の勲章を得た。

夏のクイーンはグレースアルティマ

8月の第3週目にクイーンステークスが札幌競馬場で開催され、4番人気の『グレースアルティマ』(及川刹那氏所有)が制した。同馬はこれが初重賞勝利となった。

道中では、スタートから後方を追走。最後の直線まで脚を溜め、追い出すと1頭、また1頭と抜き順位を上げていく。一瞬前が壁になるシーンがありヒヤリとしたが、馬群の中から突き抜け、アタマで勝利した。

適性距離が広いようだが、その中でも特に中距離を得意としており、次走はローズステークスや秋華賞、エリザベス女王杯など、中距離の牝馬戦で姿を見せてくれるかもしれない。

スターアーシラト / グレースアルティマ