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Live!スポーツ 東京版 第13号

世界の強豪を一蹴

ドバイGSはマローラインサイド

世界最強牝馬へ前進

ドバイゴールデンシャヒーンは『マローラインサイド』(アンタレス氏所有)が制した。スタート直後から先頭に立つとそのままレースをけん引。直線でアタマ一つ抜け出すと、後続を突き放す強い競馬を見せ完勝した。2着に『ステートシティ』、3着に『アータックス』が入った。「今シーズン初勝利ですから嬉しいですね。しかも、世界の強豪相手の勝利ですから格別ですよ。初の海外遠征ということで体調面が気になったのですが、良い仕上がりだったので勝てる自信がありました。この馬はまだまだ強くなりますよ。これからも期待してください」と主戦のニース騎手はコメントした。

勝ったマローラインサイドは、父『レイジングストーム』(ゆうこりん氏所有)、母に愛セントレジャーなどを勝利している『ローラインサイド』(星屑氏所有)という

良血馬。昨シーズンはVマイル、JBCスプリントとGT2勝を挙げている。昨シーズンのラストレースとなった阪神カップでは6着。今シーズンの初戦となったガーネットSでも4着に沈むが、今回の勝利は、改めてこの馬の大きな可能性を感じさせる勝利となった。今後の展開について陣営からの発表は無かったが、これからも競馬界を盛り上げてくれる存在に違いないだろう。

大混戦のドバイSC

ドバイシーマクラシックでも、大混戦の末『イチニッデイ』(するるん氏所有)が日本馬の底力を見せつけ勝利を掴んだ。

スタート直後の位置取りで、イチニッデイは先頭集団のやや外側に付いた。前に壁は無く、ペースもややハイペースとイチニッデイの得意なペース。唯一の心配は、同じく日本馬の『オーロラジキル』(山下氏所有)の差し脚だった。その

オーロラジキルは最後方でじっと身を潜め、まるで獲物を狙うハンターの如く、飛び出すチャンスを伺っていた。そして迎えた第4コーナー、ついにその瞬間がやってきた。大外から一気にオーロラジキルが仕掛ける。イチニッデイもスパートをかけるが、その差はじわりじわりと詰められていき、残り200mでほぼ横並びとなる。さらに他の馬達も必死に食い下がり、大混戦の様相を見せる。そして残り100m、最後の最後にイチニッデイが頭一つ分前に出る。オーロラジキルも負けじと踏ん張るが、前半のハイペースの影響が出たのか、イチニッデイに追いつくことが出来ず、そのままイチニッデイが1着でゴール板を駆け抜けた。

イチニッデイはこの競走を最後に引退をしている。今後の種牡馬としての生活が非常に楽しみだ。

イチニッデイ