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Live!スポーツ 東京版 第11号

雨の府中を制す!

ダービー馬はエアロンギヌスに決定!

デビュー2戦目での快挙!

6月1週に東京競馬場で行われた東京優駿は、降りしきる雨の中『エアロンギヌス』(サイレンス氏所有)が、デビュー2戦目にしてダービー馬の栄冠を手に入れた。

レース序盤から『ベガ』(システム馬)と『シャウムクレーム』(あぶちゃん氏所有)が先頭を引っ張る。エアロンギヌスは前の集団の外側で、いつも通り脚をためる作戦に。第4コーナーを抜け真っ先に飛び出したのはシャウムクレーム、それに合わせて外からエアロンギヌス、内からは『ブルーファスト』(よしや氏所有)がギアを一段上げたような走りで追いかける。逃げるシャウムクレームに対して後ろからの2頭は確実に距離を詰めていく。約2馬身あった差は徐々に詰まっていき、ラスト200mで順位は逆転。最後はエアロンギヌスとブルーファストの一騎打

ちとなり、末脚鋭くエアロンギヌスが1着でゴール。見事GT初制覇を成し遂げた。

この日エアロンギヌスに騎乗したマーセル騎手は「大舞台、雨と難しい条件の中、平常心を保ってくれましたね。もともと地力のある馬ですから、落ち着いてさえくれれば、負けることはないと思っていました」と、その実力を高く評価した。あらゆる状況に柔軟に対応するオールマイティーな能力を持ったエアロンギヌス。距離適性も幅広いレンジを誇っているだけに、様々なレースで勝ち名乗りをあげてくれるだろう。次の出走が今から期待されるところだ。

樫の女王にはアブポルテ!

5月4週に東京競馬場で行われた3歳牝馬最強を決める戦い・優駿牝馬は、1番人気の『アブポルテ』(あぶちゃん氏所有)が2着に3/4馬身差をつけて勝利。見事ギャラリーの期待に応えてみせ

た。

スタート直後から前方の好位を確保。最後の直線で飛び出すとそのまま余裕を持って先頭でゴール。まったく危なげのない横綱相撲ともいえる勝ち方に、スタンドに詰め掛けたファンも満足げに喝采を送っていた。

次なるビッグタイトルは、距離適性を考えると秋華賞を回避して、エリ女もしくはジャパンカップへの挑戦が濃厚か。今後の陣営の動きから目が離せない。

アブポルテ

今後注目の新馬は

今回紹介する2歳馬は『スズノウィンディ』(すずめ氏所有)だ。父には南部杯連覇やフェブラリーS勝利など現役14勝をあげた『バトルインサイド』(星屑氏所有)を持ち、父譲りの天性のスタミナ・持続力を秘めている。様々な距離を難なくこなすところを見ても、幅広いレースで活躍することが期待される。現在はすでに厩舎入りし日々調教を積んでいるということで、デビューの日が今から楽しみな1頭だ。