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Live!スポーツ 東京版 第10号

牝馬クラシック最終戦

秋華賞を制したのはオードパルファム!

初GI勝利の快挙

10月第3週に京都競馬場で牝馬クラシック最終戦秋華賞が行われ、『オードパルファム』(アルシオーネ氏所有)が、見事勝利を手にした。

前日から天気も良く馬場状態はとても良好で、各馬共に持っている実力を存分に発揮できるような状態であった。とりわけオードパルファムは、大きなレースを勝っていないもののデビューから3連勝と絶好調で、文句なしの一番人気に推されるほどだった。

レース開始直後、人気のせいもあってか他馬からのチェックが厳しく、先頭集団の中に入ったは良いが馬群中央に飲まれてしまう。しかし、そんな事で怯むオードパルファムではなかった。第4コーナーを過ぎ最後の直線に入ったところで前方に開いた僅かな隙間を見つけ、そこから一気にオードパルシェムが飛び出し先頭になる。

後方から出てきた『シーオータッチ』(タッチ氏所有)が必死に食らいつくが、クビ差で届かずオードパルファムが先にゴールへ飛び込んだ。

オードパルファムは成長があまり早い方ではなく、デビューも3歳5月と遅い。もしこの馬が桜花賞などのレースに出ていたらと考えると、少々惜しい気がしてしまう。

電撃6ハロン戦!

10月第1週に行われた秋GI開幕戦のスプリンターズステークスを『ルッキンインサイド』(鈴蘭高校氏所有)が勝利し、下半期スプリンターナンバー1に輝くとともに、自らの引退に花を添えた。

道中は先頭から2番手をキープし、自分の得意なペースでレースを展開する。残り600メートルを切ったところで先頭を走る『シマヤンアメフリ』(シマヤン氏所有)が失速した瞬間を見て、

ルッキンインサイドがトップへ踊り出る。後方からは『ウルフスピード』(狼智氏所有)が襲い掛かるが、ルッキンインサイドが逃げ切り見事にレースを制した。

ルッキンインサイドは、昨シーズンのスプリンターズステークスや今シーズンの高松宮記念などにも出走しているが、ここ一番という勝負では実力を出しきれず、勝利することができないでいた。これが最後のチャンスと挑んだ本レースで、見事に有終の美を飾ることができた。今後の繁殖牝馬としての活躍が大いに期待できるだろう。

ルッキンインサイド

期待のニューホース

まもなく今シーズンも終了間近となっている。しかし、今シーズンに産まれながら未だにデビューを果たしていない2歳馬がたくさんいる。その中でも、翌シーズンに活躍してくれそうな注目の一頭を紹介しよう。

それは『シャウムクレーム』(あぶちゃん氏所有)だ。デビューしていないとはいえ調教の仕上がりは順調で、ほぼ完成といっても過言ではないだろう。スピードやスタミナも高く、全て基準値以上の能力を発揮している。クラシック戦線での活躍が期待できる一頭だ。