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Live!スポーツ 東京版 第7号

無敗の王者誕生!ダービー馬はアブチャイナ!

ダービー馬はアブチャイナ!

豪脚爆発!3連勝

3歳世代の頂点を決める戦い・日本ダービーを制したのは『アブチャイナ』(あぶちゃん氏所有)だ。3戦3勝、異例のスピード出世で頂点へと駆け上がった。

わずかキャリア3戦目、今まで重賞への出走もしていなかったものの、過去2戦で見せた末脚の鋭さには定評があり、トライアルレースの青葉賞を制した『タニギムインサイド』(アンタレス氏所有)や、毎日杯の勝ち馬『カブエボエキサイト』(株エボ氏所有)を抑えて1番人気に支持された。

スタート直後に一旦下げ、集団後方・いつもの定位置へ控えたまま追走。ペースが落ち着き、比較的先頭からしんがりまで固まった展開で道中を進んだ。楽な手応えのまま最終コーナーを回って外に持ち出すと、重馬場のコースを忘れさせるかのようなダッシュ力でスパートをかけ、先行馬を捉

えて一気に抜き去った。正面スタンド前で見せたド派手なパフォーマンスに、東京競馬場に詰め掛けた観衆からはまるで地響きのような大歓声が巻き起こった。

厩務員の川村氏は、「直前の追い切りでもすごくリラックスしていましたね。馬体にいい張りがありましたよ」と語り、レース後のアブチャイナを労った。

2着・3着にはそれぞれ1勝馬の『ティスフォーン』(ポニー氏所有)・『フィーリンブルー』(UHC氏所有)が入線し、この世代の新しい顔ぶれが出揃うレースとなった。今後の混戦ムードを予感させ、まだまだ先が見えてくることはない。

期待の2歳馬!

この東京サーバーでも、まもなく2歳戦がスタートする。今シーズンこれまでに誕生した2歳馬で、注目どころを一挙に紹介しよう。

『スカーインザアース』(オケアノス氏所有)は、父から受け継いだ豊富なスタミナが最大の魅力だ。そのスタミナ能力を十分に発揮できれば、一流のステイヤーになる日も来るだろう。疲れ知らずの馬体も父譲りだ。デビュー後は要チェックである。

『モコナプレアデス』(ファイF氏所有)は、スピード能力の高さが際立つ。成長があまり早くないようで、デビューはかなり先になりそうだ。長い距離を走れるスタミナも併せ持っており、クラシック戦線では名乗りを上げてくる可能性がある。

『レディルーラー』(みっこ氏所有)は、かつて本紙4号で取り上げたあの『レディブラック』の娘である。その黒鹿毛の馬体と目の輝きは、現役時に輝かしい戦績を収めた母にソックリ。成長は早く、仕上がり具合もきわめて順調。同世代の頂点に君臨する日は、そう遠くないのかもしれない。

スカーインザアース モコナプレアデス レディルーラー