競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ 東京版 第5号

桜の女王はシロバラヒメ!無敗の6連勝!

桜の女王はシロバラヒメ

桜の季節にバラが咲く!

桜満開の阪神競馬場に舞ったのは、季節外れのバラの花びらだった。

牝馬クラシック第1戦目・桜花賞を制したのは、昨シーズンの2歳王者『シロバラヒメ』(うは氏所有)だ。デビュー以来負けなしの6戦全勝、早くもGT2勝目をあげた。

本紙記者は、昨シーズンの朝日FS、牝馬ながら牡馬を蹴散らし、3馬身差の圧勝劇を演じた衝撃がまだ目に焼き付いて離れない。誰もが惚れ込むその白い端正な馬体に堂々たる風格を纏い、無敗の2歳王者に輝いたその美しき姿は、今シーズンに入ってますます磨きがかかっているようだ。洗練された走りで共同通信杯・クイーンカップと重賞を立て続けに連勝、無敗記録は途切れることなくクラシック本番を迎えることとなった。6戦連続の1番人気に

支持されたのは言うまでもない。

好スタートを切りながらも無理に前には出さず、他馬に先頭を譲って2番手集団に控えた。いつものように最終コーナーを回るところでスパートをかける。直線では、道中2番手を争った同枠のライバル『モナコアズラエル』(ファイ氏所有)に、一瞬先頭を許すものの、豊富なスタミナと勝負根性で先頭に踊り出ると、1/2馬身差をつけてゴールに駆け込んだ。

この日の阪神競馬場はまさにバラ一色、「無敗の桜花賞馬」という新しいスターホースの誕生に、観衆は大いに沸き、酔いしれた。

父の血統を考えると、今後はオークスには向かわず、マイル戦線での活躍が見込まれる。今シーズンもこの馬の活躍から目が離せない。

1冠目はダイヤの輝き!

牡馬クラシックの初戦・皐月賞

は、馬群を割って先頭に立った1番人気『オリエンタルダイヤ』(アルシオーネ氏所有)が、6番人気『タイガーインサイド』(アンタレス氏所有)らの猛追を退け、父が果たせなかったGT勝利をもぎ取った。

今回2度目の騎乗となるエディー騎手は、内ラチ沿いの経済コースを進路として選択した。この日の中山はやや馬場が荒れていたが、この力のいる馬場でも持ち前のパワーで走りきれると考えたジョッキーの好判断だった。これが功を奏したのか、じっくりと脚を溜めることができたオリエンタルダイヤは、馬場の真ん中に持ち出すと馬群を割って抜け出し、先頭を譲ることなくゴールした。

オーナーのアルシオーネ氏は、昨シーズンにGT初勝利をあげて以来、GT2勝目。国内GTレースは初めての勝利となった。今後このクラシックホースをどのレースに出走させることになるのか、オーナーの選択に注目しておきたい。

1番人気『オリエンタルダイヤ』