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Live!スポーツ シャンティン版 第17号

2S連続阪神大賞典制覇

アテンザオルティス 有終V!

長距離のスペシャリスト

天皇賞(春)の前哨戦・阪神大賞典では、昨シーズンの同レース覇者で3番人気の『アテンザオルティス』(アテンザ氏所有)が勝利し、自らの引退に華を添えた。

デビュー以来、一貫して3000mのレースを走り続けた。その集大成を今回のレースでは見事に出し切った。走り慣れた、というよりはむしろ極めた、とでも言うべきだろうか。この3000mという距離を走ることに関して言えば、この馬よりも上手に走れる馬はこのシャティンサーバーには存在しないだろう。道中を後方集団で待機し、進路を外に取りながら最終コーナーを回って直線で突き抜けたその走りは、まさに重賞初制覇を果たした昨シーズンと変わらない雄姿だった。

2S連続の阪神大賞典勝利となった同馬だが、意外なことに重賞勝ちはこのレースでのみ。本番

とも言える天皇賞(春)には出走することなく、海外レースへの果敢な挑戦も実ることなく、GT未勝利のまま引退となった。種牡馬としてどんな産駒を残せるか、その力は未知数である。

新鋭!2歳馬特集

今シーズンの2歳馬の中から、新たなスターとなる可能性のある馬を探すべく、今回も記者が各地を練り歩き、独自の取材で情報を得た。何頭か有力な2歳馬を紹介する。

最初に紹介するのは『パーフェクトラビィ』(ウラ氏所有)だ。その名のとおり、競走馬の資質としてはまさにパーフェクトと言ってもいいほどの逸材。生産を担当する牧場長の柏木氏は、「10年に1頭の名馬になるでしょう」と、怪しい笑みを浮かべながら太鼓判を押す。少々重馬場に苦しむ可能性はあるが、工夫次第で乗り越えられる壁だろう。

次に紹介するのは『アシタノソラ』(ロゼカロン氏所有)だ。豊富な運動量が何よりの武器。長めの距離でその真価が発揮されそうだ。苦手と見られる坂を克服し、GT戦線へと名乗り出て欲しい。

次は『キャロルニジュー』(珈琲家族氏所有)だ。俊敏な動きが目立ち、後方からのキレには期待ができそうだ。成長が早く、短距離路線で活躍が見込めるため、2歳重賞戦線で名前を連ねてくる可能性がある。

最後に紹介するのは『カノンイーリス』(たちゅたちゅ氏所有)だ。牧場長の柏木氏が、取材を終えて帰ろうとする記者を呼び止めてまで紹介してきた一頭。スピードの持続能力が非常に高く、今後の調教でさらに強化できる可能性を秘めている。素質の高さを確固たるものにするために、工夫を凝らした調教に取り組むのも悪くない、とのこと。

パーフェクトラビィ / アシタノソラ / キャロルニジュー / カノンイーリス