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Live!スポーツ シャティン版 第9号

阪神大賞典の借りを返す!

春の盾はリカナチュラルの頭上に!

ハナ差で制した淀の大一番

5月1週日曜日、京都の淀競馬場で行われた春の天皇賞。10番人気の『リカナチュラル』(たちゅたちゅ氏所有)がゴール前のたたき合いをモノにし、見事栄冠に輝いた。

レースは、序盤から『リボドールムーン』(Colts氏所有)が集団から抜け出し大きなリードを奪う。3200mという長丁場ということもあり、他の馬はそれほど焦らず様子を伺うといった展開で距離を伸ばしていく。レースが動いたのは最後の直線に入るあたり。後続馬がそれまで溜めていた力を一気に爆発させるように、いっせいにスパートする。この中から飛び出したのがリカナチュラルと『アナザーサタデー』(ななもん氏所有)、そして『プラチナオチムシャ』(プラチナ氏所有)だ。アナザーサタデーに騎乗していたたちゅ氏曰く「まわりが止まって見

えた」という脅威のスプリント力で3頭は一気にリボドールムーンをとらえ、そして突き放す。勝負は残り200m、先頭はリカナチュラルだが、勢いではアナザーサタデーが勝り、その後ろからプラチナオチムシャが食らいつくといった様相。結局最後はゴールまでの距離に助けられ、リカナチュラルがハナ差で逃げ切った。  ステップレースの一つ、阪神大賞典では6位に沈み結果を残せなかっただけに、リカナチュラルにとって今回の勝利は格別の味だったはず。逆に大賞典で2着に入り大きな期待が寄せられていたプラチナオチムシャは、終始いいポジションで走っていたものの、最後のもう一伸びが足りず3位にとどまった。プラチナオチムシャはこのレースの後引退を表明し、今後は優秀な産駒を輩出に専念するとのこと。現役当時の素晴らしい瞬発力とスピードをぜひ後世に残していってほしいものだ。

オークス直前予想だ!

いよいよオークスも目前。本紙恒例の直前予想を今年も行いたい。

まず大本命に推したいのが『パワーエンジェル』(モック氏所有)。現在登録している馬の中では、能力的に見て頭一つ抜け出た存在といえる。フラワーカップ優勝、皐月賞でも2着と実績の面でもまったく問題なし。ただ一つ不安を挙げるとすれば2400mという未知の距離への挑戦といったところか。2000mを越えたところからパワーエンジェルの本当の勝負は始まりそうだ。

次に注目を集めているのが『ジャズジール』(Jazzファーム氏所有)だ。今回が2戦目となるこの馬、経験の少なさは気になるものの、スピードとパワーに非凡な力を持っており、大駆けも十分に期待できる。もし出走が確定すれば台風の目になること間違いなし。果たして樫の女王に輝くのは誰か?スタートが今から待ちきれない!

パワーエンジェル