日本一から世界一へダート世界一決定戦ドバイワールドカップでは、『サイスキーダ』(サイボーグ氏所有)が国内ダート王者としての貫禄を見せつけ、見事世界王者の座に輝いた。 スタート直後、大外から3番人気の『リボラム』(ナル氏所有)が飛び出し、早い段階から単騎逃げの体制に入った。一方サイスキーダはその動きに全く動じず、先頭集団の好位置をキープして、“自分のレース”を行う事に徹する。 膠着状態のまま第4コーナーを過ぎ、このままレースが決まってしまうのかと誰もが思った瞬間、残り300メートルを切った所でついにサイスキーダが動き出した。その恐るべき切れ味で先行するリボラムを差し切り見事に勝利、ドバイワールドカップ2度目の挑戦にして、ついにダート世界一の栄冠を手にした。 今シーズンの立ち上がりは決 | |
して好調とは言えず、前走の川崎記念では人気に応えられず5着と苦汁を飲んだ。今年で5歳を迎え、年齢的にもそろそろ引退かという声や、「もうこれ以上この馬の活躍は見れないのか」といった噂も一時期流れてきたが、そんな評判を軽く吹き飛ばしてしまうような見事な勝利であった。 古馬となった今シーズン以降も、ダートの王者として活躍を続けていって欲しい。きっと来シーズンにはドバイワールドカップ2連覇の偉業を我々に見せてくれる事だろう。 2歳新馬注目株はコレだ!今シーズンも徐々に2歳馬の入厩が開始された。デビュー戦に向けて本誌注目の2歳馬を紹介しよう! まずは、『ホウケンノミコト』(ユウ氏所有)。軽快なフットワークが特徴的でスピード優位の競馬を魅せてくれそうだ。非常に賢 |
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く、落ち着いた性格であり騎乗指示に対する反応は良いだろう。果たしてどの騎手とのコンビが結成されるか楽しみである。
続いては、『ソレイユビヴレ』(かず株式会社氏所有)を紹介しよう。この馬の素質は一級品である。既に女王の風格が漂い2歳女王の座にもっとも近しい。大地をしっかりと踏みしめ、力強く加速していく豪脚は、この馬最大の武器となるだろう。
最後に、『タイムオーシャン』(麻希子氏所有)を紹介する。素質の高さはクラシック戦線の主役となりうる1頭である。切れ味抜群の差し脚を持ち合わせるだけでなく、豊富なスタミナを兼ね備えている印象を受ける。オーナーのG1初制覇に期待がかかる。