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Live!スポーツ シャティン版 第4号

サイスキーダ 砂の王者、ここに君臨!

JCダート 2連覇!!

これぞ格の違い!

ダート路線の頂点を目指す戦い、東京競馬場で開催されたジャパンカップ・ダートでは、『サイスキーダ』(サイボーグ氏所有)が同レース2連覇を達成した。これでGT7勝目、3連勝でダート王者の座を防衛することに成功した。

好スタートを切ったが、無理にハナを奪いに行くつもりは無い。先頭を他馬に譲り、しっかりと先団の好位置をキープして、いつも通りレースを進めた。東京の長い直線を考慮し、4コーナーを回ってもまだ動かない。そのまま先行馬が逃げ切るかと思われた残り400m、ついに馬群を抜け出すと、一気に先頭を捉えてそのまま逃げ切り体制へ。今シーズンのケンタッキーダービー・英オークス・愛オークスを制し、勢いに乗る3歳牝馬『ナチュラルポップ』(ヒラマサ氏所有)が大外から驚異的な末脚で急襲するも、王者の貫

禄を見せハナ差で退けた。斤量差4Kgのハンデも苦にしない、力強いレースを見せてくれた。

昨シーズン、3歳で古馬混合のジャパンカップ・ダートを勝ち、ダート路線の有力馬として名前を上げたこのレースで、今度は挑戦者を迎え撃つ厳しい戦いとなった。重苦しいプレッシャーを見事にはねのけて掴んだ勝利の価値は大きい。今後の財産となることだろう。

GT初挑戦・初制覇!

一方、ジャパンカップを制したのは『アクセルスター』(ぴよっこファーム氏所有)だ。 なかなか未勝利クラスを抜け出せず、初勝利後も条件戦で惜敗が続いたものの、重賞初挑戦となった前走・京都大賞典では、重馬場の中で2馬身の快勝を見せていた。

「外枠を引いたおかげで、馬群に飲まれる心配が無かった。この馬の末脚を生かすには外に持ち

出すのがベストだから」と陣営が語るとおり、外を回ってのスムーズなレース運びには、運も味方していたのかもしれない。

アクセルスター

決着は1着から3着までハナ差・クビ差の大接戦となり、実力の拮抗具合が窺える。抜け出す馬は現れるのだろうか。

無敗の2歳女王!

2歳女王決定戦・阪神JFを無敗のまま制したのは『メアリーグンソウ』(うま太郎氏所有)だ。デビュー戦を4馬身で圧勝し、その素質の高さが注目されていた一頭。その完成度は抜きん出ていた。

父は、種牡馬としての実績が乏しいが、オーナーは早くからこの馬に期待をかけていたのだろう。育成方法がズバリ的中し、同世代の競走馬として1番早くGT馬の仲間入りを果たし、父にとって初めての産駒GT勝利をもたらした。

来シーズンも怖い存在となりそうだ。