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Live!スポーツ 札幌版 第12号

大外から豪脚爆発

菊花賞はアユマユキャニオン!

親子3代GTいただき♪

10月の最終週に、京都競馬場では牡馬三冠レース最終戦の菊花賞が開催された。このレースを制したのは、10番人気の『アユマユキャニオン』(あゆまゆ氏所有)、8月のデビューからわずか2ヶ月で大輪の花を咲かせた。父が果たせなかった菊花賞出走を叶え、見事制覇した。抜群のスピードとスタミナを武器に、低評価を見事に覆した瞬間でもあった。

レースでは、スタート直後から抑え、後方で脚をじっくり溜め長距離戦へ準備を整えた。前では4、5頭がやり合いながら速いペースへとなっていった。最終コーナーの仕掛け時に前の馬が壁となり、大外へと出さざるを得ない状況になってしまったため、追い出すタイミングも遅れてしまった。それにもかかわらず、追い出すと長く良い脚を繰り出してゴール前さらに加速し、もの凄い脚で他馬を

差し切った。着差は2分の1馬身差とあまり差はなかったが、それ以上の強さを見せつけた。

デビューから4戦目の菊の舞台に現れたアユマユキャニオン。1勝馬で完全な伏兵的な存在であったが、この一戦からは堂々としたGT馬らしいレースぶりを見せて欲しい。中距離から長距離が得意そうな同馬は、次走の出走はまだ未定だが、年内ならジャパンカップや有馬記念での出走に、父トウカイテイオーとの父子制覇に期待したいところだ。古馬の実力馬達との対決も避けては通れない。アユマユ魂をぶちかませ!

秋の華は私エムサンジュキュよ!

菊花賞の1週前には、牝馬のクラシック最終戦・秋華賞が開催された。このレースを制したのは『エムサンジュキュ』(エスエム牧場氏所有)だ。5番人気とやや評価控え。同馬は、デビューから無敗の3連

勝中。初の大舞台でも勢いは途切れず、4戦4勝のまま牝馬クラシック最終戦を制し、秋華賞馬となった。

レースでは、好スタートから馬群の中心で位置取り、折り合いをつける。直線まで位置取りはさほど変わらず、前が空くのをじっくり待つ。他の馬が追い出しを開始している中で我慢していた分ゴール前はぐんと伸び、1馬身抜け出し勝利を収めた。慌てずに落ち着いたレースぶりが勝利の鍵となった。

次走は、牝馬最強を決める一戦・エリザベス女王杯への出走が期待される。体調が万全なら出てくる可能性も高い。次なる戦いはさらに強豪たちの集まりになるに違いない。無敗伝説はどこまで続くのか見所だ。3歳牝馬最強の華を咲かせて欲しい。

エムサンジュキュ