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Live!スポーツ 札幌版 第9号

会心大外差し切り

3歳牝馬モイスキュリエ宝塚制す

大波乱の主役

春のGTシリーズ最終戦、宝塚記念が、阪神競馬場で行われ、なんと13番人気の『モイスキュリエ』(faralle氏所有)が勝利した。同馬はまだ3歳のあどけなさが残るかわいらしい女の子で、古馬や牡馬相手の大舞台での活躍には関係者も驚きを隠せないだろう。

レースは、最後尾から他の馬を見る形となり、最終コーナーをすぎる辺りから加速を開始、直線残り50mで古馬、牡馬をまとめて豪快に差し切り、2着に2分の1馬身差をつけてゴールイン。「人気がなかったので大穴を空けるつもりで乗っていました。最後まで手応えが良かったのでもしかしたらと思って必死で追ったら勝つことができました。」と鞍上の冬猫騎手は語る。不良馬場も苦にせず、見事に春のグランプリレースを制した。

2着には、連れて上がってきた16番人気の『ライトクララ』(エクスかリバー氏所有)だ。なんとこちらも3歳の女の子で、今年の宝塚記念は3歳牝馬達の大波乱の舞いを目撃する結果となった。

宝塚記念を制したモイスキュリエは、現在現役を引退し、娘を抱える一児の母となった。今後は母子2代のGI連覇に夢は広がる。

砂の上に星はまた輝いた

ダートの中距離レース「帝王賞」が7月の第5週目に行われ、1番人気の『リズンスタァ』(電子工房氏所有)が人気に応えた。

道中は先頭集団から少し後ろの位置をキープ。外々を回りながら直線は他馬を交わし早め先頭へ。最後は『バジーナ』(ヴィシャ氏所有)が差を詰めるもその差は詰まらず、後続の追撃を1と4分の3馬身抑えて堂々たる勝利を上げた。川崎記念、ドバイワールドCとGT3連勝でダート王の名

をほしいままにした。

秋の中距離ダートレースにはBCクラシック、ジャパンCダートなど大舞台が用意されている、ぜひそこでも砂の上で星を輝かせて欲しい。

リズンスタァ

夏のスプリント王

春の終わりとともに今度は夏競馬が始まる。夏の重賞レース第一弾とも言われる函館スプリントステークスを制したのは『ミミプラス』(メダカ氏所有)だ。

レースは好位置を追走。直線では鞍上の指示にに応えて見事な走りを披露した。短距離戦線で無敵の強さを誇る同馬は、先行策を武器に危なげない走りで安定したレースぶりで、続く新潟競馬場芝1000mで行われたアイビスサマーダッシュもレコードでの勝利を収め、無傷の10連勝。重賞レースは5勝目を飾っている。

GTの舞台でお目にかかれていないのが残念だが、秋のスプリンターズステークスでは最有力候補なのは間違いないだろう。初GT勝利、無敗連勝記録には今後も大注目だ。