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Live!スポーツ 札幌版 第8号

会心の走りでGT初制覇

川崎記念王者はリズンスタァ

力強く飛び出し
3馬身差の快勝!

1月4週に行われた、シーズン最初のGTレース川崎記念。ダート2100mで行われるこのレースを制したのは『リズンスタァ』(電子工房氏所有)だ。第4コーナーを回って最後の直線、僅かな間隙をぬって内から飛び出し、力強い脚を披露すると、そのままゴールまで一直線。2着馬と3馬身差の快勝であった。この日リズンスタァに騎乗した奈々騎手は、「待つところでしっかり我慢させた分、直線での伸びが良かったですね。競り合う場面でもまったく臆せずに行ってくれたので、安心して進めることができました」と話す。

今回の勝利で昨年9月からの連勝は5まで伸びた。期待されたフェブラリーSへの出走は見送られたが、ドバイへの挑戦など大舞台への選択肢は残されている。連勝とGT初制覇の勢いを活かして

さらなる高みへと上り詰めることができるか。陣営の今後の動きには要注目である。

春GTへの布石 共同通信杯

2月2週に東京競馬場で行われた共同通信杯は、昨年の朝日杯FS勝利の1番人気『レオファンキー』(LEGACY氏所有)をハナ差でおさえた『テイエスドリーム』(チャッキー氏所有)が勝利をおさめた。

テイエスドリームはレース後に引退し、早くも種牡馬として第2の人生をスタートさせている。春GTに向けては、2着のレオファンキーに注目が集まるところ。距離適性から考えると、ダービーではなく皐月賞狙いが現実的だろう。まだ僅かながら伸びしろを残しているだけに、きっちりとレースに合わせて調整すれば、昨年の朝日杯に続く同年代最強馬の称号も夢ではない。果たして春の中山の主役になれるか、今から興味が

尽きないところだ。

次世代を担うスターを探せ

さて新シーズンに入り早くも1ヶ月。今シーズン終盤から来シーズンかけてに活躍が期待される注目の2歳馬たち。その中で今回紹介するのは、『エガヲノミライヘ』(松田灰次氏所有)だ。スピード、スタミナをはじめとして、トータルのバランスが素晴らしい。また、2歳馬にしては珍しく小さな歩幅での走りを身につけているようで、レースにおいて大きな武器として期待できる。唯一右回りを苦手としているところが欠点といえるが、そのあたりも調教次第で十分矯正できるだけに、大きな問題とはなり得ない。牝馬3歳戦線をかき回すであろう存在として、ぜひこの名前は覚えておいて欲しい。

テイエスドリーム