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Live!スポーツ 札幌版 第6号

脅威の末脚で余裕の走り

川崎をレコード勝利 シムーンアングラス

この勝利でドバイも視野に!?

新シーズン最初のGT・川崎記念が1月4週に行われた。このレースを制したのは、年末の東京大賞典でも勝利し、現在6連勝中と勢いのある『シムーンアングラス』(シムーン氏所有)だ。連勝の勢いそのままに、2着に3馬身差をつけるまったく危なげのない勝利。幸先の良いシーズンスタートを切った。実力の違いに加え、仕上がりの順調さもうかがわせる展開に、いよいよドバイWCへの出走も現実味を帯びてきた。

スタートから『ジャックカントロフ』(牡牛座氏所有)が先頭を引っ張る展開。シムーンアングラスはいつもの通り、後方でじっと戦況を見つめる。最後の直線に入り、外に出たシムーンアングラスが前へと飛び出す。ラスト200mを過ぎたところで、さらにペースを上げ先頭に立つと、最後は余裕を持ってゴールラインを通過。連勝数

を7に伸ばした。「しっかり我慢できたし、直線でうまく前が空いたのでまったく焦りませんでした。ラスト200でもうひと伸びしてくれたのも大きかったですね」と、レース後のアーエル騎手は話した。

昨シーズンから、ジャパンダートダービー、ダービーGP、JBCCなどダートGTで幾多の栄冠を手にしてきたシムーンアングラス。今回の勝利で、次はいよいよドバイWCへの挑戦が期待される。キャリアのピークは過ぎているとの声もある中、自らのレース人生にさらなる金字塔を打ち立てることができるのか。今後の展開にぜひ期待したい。

注目の新世代は?

さて、シーズンが新しくなり、期待の2歳馬が多く誕生する時期だ。今シーズンだけでなく、クラシック戦線までにぎわせてくれる馬は、果たして出てくるのか?

今回は、要注目馬を2頭紹介しよう。

まずイチオシなのが『カツンパルキオン』(カツンF氏所有)だ。この鹿毛の牝馬は、父にアグネスタキオン、母に『シーキングザパル』(カツンF氏所有)を持ち、そのスピードと瞬発力はまさに天性のもの。さらにスタミナ面でも非凡な才能をのぞかせており、順調に成長すればクラシック戦線での活躍も十分期待できるはずだ。唯一の弱点が脚下の弱さだ。今後の調教も含め陣営は、そのあたりを注意しての育成が必要となってくるだろう。

次に紹介するのが『アミノクイーン』(あみにょーる氏所有)だ。父にメジロマックイーンを持つこの牝馬は、スピードの素晴らしさに加え、根性・気性と接戦で勝負を分けるメンタル面が非常に強いことが特徴だ。体つきを見る限り、すぐにレースで活躍というわけにはいかなそうだが、焦ることなく調教し、GT戦線を争う大物に育て上げて行って欲しいものだ。

カツンパルキオン