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Live!スポーツ 札幌版 第4号

高松宮記念が見えた!?

阪急杯はジャムステラッド!

粘りの追い込みで接戦を制す

3月1週に阪神競馬場で行われた阪急杯は、ラスト1ハロンの粘りの追い込みで『ジャムステラッド』(じゃむ氏所有)が見事優勝。3月末に中京競馬場で行われるGT高松宮記念の有力馬に名乗りをあげた。

レースは、横一線のスタートから飛び出した『バンリ』(絆吏氏所有)が2馬身ほど先行し、その後を大きな集団が2つ追いかけていく形で進んでいく。ジャムステラッドは、後方の集団に位置し先行馬のペースダウンを伺った。レースが動いたのはラスト500m過ぎ、後方の集団から数頭が一気にスパート、これにあわせてジャムステラッドも前へと駆け出していく。後方からのスパートが前方、そしてその前のバンリも巻き込み再びレースは混戦状態へともつれこむ。そんな中、ジャムステラッドは次々と先行馬を抜き去り、勝負

はラスト200mであとは先頭の『コスメティック』(Yossie氏所有)を残すのみとなった。勢いははわずかにジャムステラッドが上、しかしゴールまでほとんど距離はない。ゴール直前で2頭が並ぶも、どちらかが前に出ることのないままゴールを通過した。両陣営が勝利を疑わない中、写真判定が行われ、ジャムステラッドの勝利が確定した。

この勝利で、3月の高松宮記念にはずみをつけたジャムステラッド。能力的には、パワーと瞬発力に非凡な力を見せるも、決してすべての能力が優れた馬というわけでなはい。そういった意味では、初挑戦の1400mという距離にもうまく適応したということは高く評価できる。この結果が今後の出走に影響を与えるのか、今から興味はつきないところだ。

中山記念はグローバル!

同じ日に中山競馬場で行われ

た中山記念は、『グローバル』(ヤマチャン氏所有)が先行した『ミルフォードサウン』(とむくるーず氏所有)との最大8馬身の差をひっくり返し1着でゴール。中山金杯の2着、AJCCの優勝に続き中山の芝との相性を見せつけた。GV、GUとここまで順調に成績を残してきているだけに、陣営の周辺ではそろそろGT出走かという声もあがっている。スケジュールと距離を考慮すると安田記念あたりが有力か。ここで注目なのがグローバルのGTデビュー戦の騎手だ。デビューより7戦乗り続けたBECK騎手か、それとも今回初騎乗で息の合ったところを見せた錬金術師騎手か。2人とも結果を残しているだけに、オーナー氏も頭を悩ませるところだろう。夢のGT制覇に向け今後も競争馬、騎手、調教師、そしてオーナーの共同作業は続いていく。

グローバル