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Live!スポーツ 札幌版 第3号

淀に大輪の花を咲かせるのは?

決着の時迫る!

秋華賞の展望

牝馬クラシック最終章の秋華賞を1ヶ月後に控え、各陣営は最後の仕上げに向け動き出している。春のクラシック戦線を賑わせた馬、新興勢力の夏の上がり馬などが集結する秋華賞は一体どうなるのか。本紙では今回、有力候補として挙げられている競走馬を少し紹介しよう。

最初に、秋華賞への登竜門ローズSの勝利馬『イガイガ』(ヒデ氏所有)を紹介。この馬は春のクラシックへの出走が無く、春を彩った乙女達の後ろに隠れ注目されていなかったが、夏にかけてその力が開花し始めた。ローズSでは直線で鋭い脚を活かした強い競馬を魅せ勝利し、秋華賞の有力候補として名乗りを上げた。夏から体のボリュームアップに加え、精神面での成長を感じられる。「春から夏は徹底的に鍛え上げましたね。春は精神面が弱く、落ち

着きが無かったのですが、今はゲート前と出てからも落ち着くようになりました。ローズSを勝ってからも好調ですから、秋華賞は勝ちに行きますよ」と主戦のdd騎手は語る。成長を遂げた馬体で、秋に大輪の花を咲かせられるか。

次は、今シーズンのオークスを制した『サクラプリンセス』(罠氏所有)に注目してみよう。並外れたスピード、パワー、持続力を兼ね備える樫の女王はひと夏を越してから、さらにパワーアップ。オークス以降は、危なげないレース運びで5連勝を飾り、オークス馬の勢いそのままに加速中の模様。春の女王は、静かに決着の時を待つ。

続いては、重賞勝利は無いが最近の赤丸急上昇中の『ナンバーツー』(大豆氏所有)を紹介。1600万下戦を勝利後、札幌記念・ローズSに出走し、結果を残した成長著しい彼女も秋の大一番に向け

て調整中だ。2歳〜3歳春までは、精神面の弱さから集中力を欠くレースが続いたが、夏にかけて急成長。「札幌記念・ローズSは内容にこだわりました。秋華賞は厳しい戦いになりそうですが、本番はこの馬の力を信じて乗りたいと思います」と主戦のヴェン騎手は答えた。

最後に、秋華賞最有力候補の『フェルヴォーレ』(LEGACY氏所有)を紹介。この馬は、皐月賞・宝塚記念を制し、夏の仕上げに札幌記念に出走。こちらも危なげなく勝利し、順調な仕上がりを見せている。「落ち着きが出てきましたね。春はパドックで少しイライラしている様子が感じられたのですが、夏を経て大人になりました。このまま順調に行って欲しいです」と主戦のLEO騎手はインタビューで答えた。フェルヴォーレが淀のターフを先頭で駆け抜けたとき、世代の頂点に君臨する。

 

イガイガ/サクラプリンセス/ナンバーツー/フェルヴォーレ