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Live!スポーツ ロンシャン版 第28号

遅咲きのGT馬

有馬記念はプリライが勝利!

大混戦を見事制す!

12月5週目、多くの競馬ファンが詰め掛けた中山競馬場では、一年を締めくくる有馬記念が開催され、4番人気の『プリライ』(劉勝明氏所有)が驚異的な追い上げを見せ勝利した。

レースがスタートすると、プリライは最後方から追走する。先頭からしんがりまで約4馬身差という混戦のまま最後の直線に差し掛かると、最後方を走っていたプリライは温存していた脚で一気に駆け上がる。力強い走りとスピードで次々と抜いていく光景に、観客から「行けー!プリライ!」と声が聞こえてきた。前を走っていた2着馬『ベルクフィール』(雪花菜氏所有)との叩き合いを制し、クビ差でゴールした。

「道中は、先頭集団からなるべく距離が開かないようにと意識して走りました。今まで騎乗してきてこの馬の特徴はわかっていたの

で、差がそんなになければいい勝負ができるんじゃないかと。ターフビジョンに順位が表示されたときは思わずガッツポーズしました。今日は勝ててほんと嬉しいです!」と、専属のヨンサン騎手はレース後のインタビューに答えた。

厩務員の千夏は「プリライは今シーズン、5歳になってようやくデビューしました。早くデビューさせたいという焦りもありましたが、この子は大器晩成型。完成するまでじっくり育て上げれば必ず強くなると思ってました。今日の勝利はその結果ですね」と笑顔を見せた。

重賞初挑戦にしてGT初制覇という快挙を成し遂げ、一躍スターホースとなったプリライの今後の活躍に注目しよう!

ロンシャン2歳馬最新情報!

第39シーズンを迎えたロンシャンサーバー。今シーズンも続々と若駒たちが誕生している様子。

今回は、その中から2頭の新星を紹介しよう。

最初に紹介する馬は、タマモクロス産駒の『ゴクラクグラス』(グラスキャット氏所有)だ。「まだ生まれたばかりですが、私はこの馬の素質を確信しています。牧場を駆ける姿も力強いし、度胸もありそうですよ。タマモクロスの産駒なので成長もゆっくりでしょうから、じっくりと腰を据えて育成に取り組んでいきたいものです。きっと素晴らしい競走馬になりますよ」と話す牧場長の柏木。

次に紹介する馬は、サンデーサイレンス産駒の『シャイアモーレ』(シャイニング氏所有)だ。「牧場での様子を少し見たけどなかなか良い根性を持っていそうね。千夏さんの話だと、気性も良いみたいだし乗りやすい馬になるんじゃないかしら。この馬がどこまでやれるか楽しみだわ」と言い残し去っていく調教助手の友部。

まだシーズンが始まったばかりなので、今後もどんどん良質な若駒が誕生することだろう。

ゴクラクグラス / シャイアモーレ