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Live!スポーツ ロンシャン版 第9号

激闘の末に桜満開

桜花賞はゲンジサンゴーハチ

ハナ差で勝利

牝馬クラシック第一弾・桜花賞は『ゲンジサンゴーハチ』(ゲンジロウ氏所有)が制し、阪神競馬場の桜を満開にさせた。

レースはスタート直後から『キョウエイマーチ』が大逃げの展開を演出。他馬はやや中盤に待機。直線に入ると、一杯になったキョウエイマーチに他馬が一気に襲い掛かる。一番脚色が良かったゲンジサンゴーハチが最初に抜け出しそのままゴールへ向かうが、そこに内から『スカサハ』(大泥棒氏所有)が猛烈な勢いでやってきた。2頭のデットヒートはゴール直前まで繰り広げられ、同タイムでゴール。そのまま写真判定に突入して10分が経過し、電光掲示板に着順が映し出された瞬間、駆けつけた観衆から大きな歓声が上がった。激闘を制し、桜花賞馬となったのはゲンジサンゴーハチだった。

「正直、差し込まれて負ける

と思いました。スカサハの勢いが凄かったのでやられたと思いましたが、勝ててホッとしてます」と鞍上の玄三郎騎手は疲労に満ちた表情で語った。玄三郎騎手とスカサハの主戦である中岡靖博騎手の2人は、互いの健闘を称え合い握手を交わした。

牝馬ながらも1冠奪取

皐月賞は『ブルーレディー』(馬男氏所有)が牝馬ながらも他の牡馬を圧倒し、見事に牡馬クラシック1冠を手にした。直線で先に抜け出し先頭に立つと、そのまま逃げ切り体制。ゴール前で大外から『ダインマンセル』(パニオ氏所有)が強烈な末脚で迫るが、持ち前の根性でそのままゴール板を駆け抜けた。

「最後は少しスタミナが切れてしまいましたが、この馬の持ち味は根性ですからね。気持ちで勝ったレースじゃないですか。」と鞍上のスコッチ騎手は勝利インタビュ

ーで語った。ダービーも見据えた陣営の動きから目が離せない。

ブルーレディー

新たな力2歳馬特集

新しいシーズンを迎えたロンシャンサーバーでも、次々と2歳馬達がオーナーの夢を背負い誕生している。その中で記者が気になる2歳馬を紹介しよう。

最初に『ウインデンセツダネ』(ウイン氏所有)を紹介。父の『ロルンジャパン』(ステルス氏所有)に良く似た、非常に素質の高い競走馬の様だ。既に着々と力を付けてきている様で、2歳戦はこの馬中心といってもいいだろう

次は『シモンパステル』(ウォルデン氏所有)をピックアップしよう。バランスの取れた馬体と長い脚を活かす根性は一級品だ。短い距離での活躍が見込めそうである。

続いて『スカルガーディアン』(佑輔氏所有)を紹介。素晴らしいスピードと一瞬の切れ味は世界トップクラスで、力強い走りも見せてくれる。成長次第で牝馬クラシック3冠も夢ではないだろう。