競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ ロンシャン版 第6号

世界女王

メチャマッチョGT 12連勝!

イメージ一新

競馬界では「牝馬は牡馬より弱い」一般的にそんなイメージが広がっている。そんな中、1頭の牝馬は作り上げられたイメージを簡単に塗り変え、ロンシャンサーバーに君臨している。その名は「メチャマッチョ(夢伝説氏所有)」。現在G1レース12連勝を挙げロンシャンサーバーの「女王」である。

昨シーズン、秋華賞を勝利すると続く天皇賞では、一線級の古馬や牡馬を蹴散らし、秋の盾を手にする。しかし、彼女の活躍はこれに留まることは無く、続くエリザベス女王杯、東京大章典、川崎記念までも制覇し、国内最強として君臨する。そして世界女王として君臨すべく、世界へ戦いの舞台を変える。当然ながら、世界でも彼女の実力は群を抜いており「女王」の右に出る者は居なく、ドバイワールドカップ、クイーンエリザベス2世ステークス、ア

ーリントンミリオンと世界戦を3連勝を飾る。前走の愛チャンピオンステークスも制し、彼女は正真正銘の「世界女王」として君臨した。

今レースの出走馬には「ペンタイア」、仏オークス馬「カイトジョイナー(カイトマン氏所有)」、「ファンタスティックライト」など世界屈指のメンバーが揃っていたにもかかわらず、「メチャマッチョ」が1番人気でスタートを迎えることとなった。彼女の地位は既に不動のものとなっており、揺らぐことは無かったのである。

好スタート切ると、スタンドの大歓声に押され「リタプロミン(WIPER氏所有)」が一世一代の大逃げ魅せ、ハイペースへ持ち込みレースを支配する。「正直焦りましたね、レース中盤はかなり離されてましたよね?でも、あのまま逃がすわけにはいかないでしょ」と鞍上の「あきひろ」はコメントしている。「リタプロミン」が一杯になっ

た残り600m頃レースは動きを見せる。先に良い脚色を見せた「ペンタイア」が抜け出すと、その後方から「カイトジョイナー」と「メチャマッチョ」が続いて抜け出す。最後に並んだ「ペンタイア」をアタマ差で抑え、ゴールに飛び込んだ。「手綱が馬と繋がっていましたね。ペンタイアは一杯に見えたので勝利が見えましたよ。後ろ?あまり気にならなかったです」まさに人馬一体となった勝利であった。

メチャマッチョ

日本を制覇、そして世界も制した「女王」は、G1レース12連勝という形で愛チャンピオンステークスを制した。

「牝馬は牡馬より弱い」というイメージを一蹴した「世界女王」は今、どんな野望を抱いているのだろうか。連勝街道は誰にも止められない。