樫の女王決定!!5月の最終週に、いよいよ春競馬のピークに近づく東京競馬場では、牝馬クラシック三冠レース第二戦の優駿牝馬が開催された。このレースを制したのは、『ムーンディガ』(岸野政秋氏所有)だ。13番人気という前評判を大きく覆し大金星を勝ち取った。 外枠発走となり外々を走らせられる展開のまま、淡々と平均ペースで進む展開の中、最後の直線残り300mでじわりと先頭に躍り出て、追いすがる『ウェイストグランド』(紅茶氏所有)や『オフサイドール』(和也氏所有)らを振り切り、半馬身差で栄光のゴールへと飛び込んだ。 「3歳牝馬には未知の世界」と呼ばれる2400mを、力強く粘りのある走りで「樫の女王」の座を勝ち取った。「前走の桜花賞は、人気通りの着順だったんです。それだけに今回のオークスは |
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見返してやろうという気持ちでいっぱいだったんですよね。前走を上回る成績を残したいとは思っていたのですが、この結果には正直ビックリしています。それにしても馬がよく粘ってくれたね!」と笑みをこぼすマーサ騎手。 そんなムーンディガの今後の出走予定はまだ決まっていないが、しっかりとレースの疲労を癒し、次の勝利を目指してもらいたい。 春の古馬女王決定戦!優駿牝馬の1週前に、春の古馬のマイル女王を決定するヴィクトリアマイルが新緑の東京競馬場で開催され、最強牝馬の栄冠をかけた熾烈な争いが繰り広げられた。このレースを制したのは、5歳牝馬の『キングスブロンド』(駄馬氏所有)だ。 レーススタート直後から後方待機を決め込み、持ち前の末脚で最後の直線に勝負を賭ける作戦にでた。残り600m、後方三 |
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番手からキングスブロンドが動きだす。温存していた末脚を炸裂させゴール手前で難なく差しきる。大歓声の中、餓鬼騎手のガッツポーズがターフビジョンに映し出された。
「正直な所、ここ最近のローテーションがハードだったし、疲労を考慮すると正直どこまで伸びてくれるか予想が付いていませんでした。でも、最後の直線でしっかり伸びてくれたので勝利する事ができましたね。キングスブロンドを褒めてやりたいです」とコメントした主戦騎手の餓鬼氏。
これまで高松宮記念や阪神牝馬ステークスなどを勝ち、輝かしい成績を残すキングスブロンド。次走は未定だが、海外GTや国内においても秋の短距離GT路線での活躍を大いに期待しよう。