競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ 大井版 第11号

フェブラリーS前哨戦

根岸ステークスはヴァリフル

実力通りの勝利

2月第1週に行われた、フェブラリーステークスの前哨戦である根岸ステークスを『ヴァリフル』(しょおぐん氏所有)が人気に応えて勝利し、JBCスプリントに続いて重賞3勝目を挙げた。

東京競馬場では前週に降っていた雨の影響が心配されていたが、前日からの好天に恵まれ馬場状態はとても良好。各馬遺憾なく実力を発揮できる状態でのレースとなった。

ヴァリフルは前々走のJBCスプリントの結果もあり一番人気に推されていたが、大外からのスタートと若干不利な状態になる。スタート直後、やはりゲートの不利もあってヴァリフルは中団の外側に位置取り、上手く馬群から抜けることができずにいた。不安な眼差しで陣営が見守る中、ついに最後の直線を迎える。先頭を行くのは『インマイアアク

ション』(お水の花道氏所有)。ヴァリフルにムチが入り、必死に食らい付く。インマイアアクションも必死に逃げるが、残り200メートルでヴァリフルが前に飛び出しそのままゴールへ駆け込んだ。不利な状況を跳ね返した見事な勝利だった。

新シーズン開幕!2歳馬特集

大井サーバーも新しいシーズンを迎え、各オーナーのもとで続々と新しい競走馬達が産まれている。未来を担う2歳馬の中でも、特に注目するべき3頭を紹介しよう。

まず最初に紹介したいのは『アダチハッピー』(あだち充氏所有)だ。青毛の馬体と堂々とした雰囲気からは大物を予感させるオーラみたいなものを感じさせる。放牧中の走りではあるが、バランスが取れていて力強さが前面に押し出されているようだ。切れ味も良く、成長がとても楽しみであ

る。しかし一方で、少々気性が荒く、スタッフは「確実に良いものは持っているから、乗り手の言う事を聞いてちゃんと走ってくれれば良いが」と語っている。

2頭目は『ジンディアアス』(髑髏の騎士氏所有)を紹介する。今シーズンは現在までに十七頭もの新馬を輩出している髑髏の騎士氏であるが、その中でも群を抜いて光る素質を持っているのがこのジンディアアスだ。まだ未入厩ではあるものの、その走りは既に他馬を圧倒している。気性が良く人懐こいので、スタッフからの評判も良いようである。この馬は髑髏の騎士氏の悲願である重賞勝利、そしてさらにはGI勝利ももたらしてくれるのではないだろうか。

最後は『モンテムーン』(裕氏所有)。この馬の注目すべきところは何と言ってもバランスの良さで、欠点らしい欠点が見当たらないことである。まさしく「勝つために産まれてきた馬」といっても過言ではないだろう。ダートより芝の方が得意らしく、今後のクラシック戦線での活躍が期待できる。成長速度も申し分なく、今シーズンの中盤から終盤あたりにかけて、この馬の活躍する姿を見ることができそうだ。

アダチハッピー