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Live!スポーツ 大井版 第8号

世代最強ダート王! ビッグマンジュウ 返り咲きV!

ビッグマンジュウ 返り咲きV!

リベンジマッチ

ダービーGPを制したのは、7番人気の『ビッグマンジュウ』(温泉まんじゅう1氏所有)。かつて全日本2歳優駿で勝利を収めた2歳ダート王者が意地を見せた。

レースは、直前の予想通り『シンスオブスネイル』(ニコニコ工業氏所有)が大逃げをうち、他馬を一気に引き離した。展開が落ち着いたままレースが進み、最後の直線に入った時点でも、2着以下との差は大きかった。このまま逃げ切るかと思われたゴール前400m、道中で集団後方の内沿いを進んだビッグマンジュウが、その末脚を一気に炸裂させる。一緒に追い込んできた『レノンシャワー』(ライスファーム氏所有)との先頭争いとなったが、アタマ差で先着したのはビッグマンジュウの方だった。

昨シーズン、全日本2歳優駿を制した後、芝路線へ転向。しかし、

一流の対戦相手が出揃う激戦の中で、なかなか勝ち星に恵まれることはなく、再びダート路線へ転向することとなった。海外遠征を経験し、肉体的にも精神的にもパワーアップ。前走のジャパンダートダービーでは、14番人気で2着に食い込み、波乱の馬券を演出した。

父・『ツバサアロー』(回胴氏所有)は、かつて同レースに出走し、1番人気に推されながら敗れ、そのまま引退となったまさに因縁のレース。父が勝てなかったこのレースを勝ったことで、またひとつ自信につながっていくことだろう。

重賞連勝!勢い止まらず

秋華賞の前哨戦・ローズSでは、『ディルパスポート』(卓見氏所有)が1番人気に応える見事な走りで4連勝を飾り、本番秋華賞への優先出走権を手にした。

この馬はあまり乗り手を選ば

ない。オーナー側の意向で乗り替わりが多く発生し、馬の方が混乱してもおかしくない状況ではあるが、しっかりと騎手の指示に従い、結果を残してきた。

今回のレースでは、積極的に前に出て集団2番手をキープ。先頭をピッタリとマークするように折り合った。最終コーナーで仕掛け、先頭を窺おうとしたところで一度先頭を奪われたものの、直線の攻防でひっくり返し、1馬身以上をつけてゴールした。その粘り強さは驚異的なものがある。

フローラSの4着以外は全て勝利、前走クイーンSでは4馬身の圧勝、そして今回の勝利で不安材料は完全に拭い去った。あとは、ひたすら本番を待つだけだ。

 

なお、ディルパスポートの父も、前述のビッグマンジュウと同じツバサアローである。2シーズン連続でリーディングサイアーに輝いた、今まさに旬な種牡馬。今後のサイアーラインに大きな影響を与えること間違いなしだ。

ディルパスポート