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Live!スポーツ 大井版 第7号

レッドシルヴィア 皐月賞制覇! 無キズの3連勝!

レッドシルヴィア 皐月賞制覇!

低人気は実力で覆す!

クラシックGTの大舞台・皐月賞では、9番人気の牝馬『レッドシルヴィア』(くっきー氏所有)が同世代の牡馬をねじ伏せる快走を見せ、無敗の3連勝でGT馬の栄光を掴んだ。

得意の先行策で集団前方に進むと、終始稍重の馬場の真ん中を通った。最終コーナーから、その高いスピード能力と瞬発力で一気に進出。先頭に躍り出ると、スピードを緩めることなく後続を抑え込んだ。2Kgの斤量差と、荒れの少ない馬場を進んだコース取りが見事に生かされた勝利となった。

陣営には何か確信めいたものがあったのかもしれない。前走は桜花賞のトライアルレース・チューリップ賞。6番人気ながらも勝利を収めたレッドシルヴィアの次走は桜花賞となるのがセオリーだ。しかし、大方の予想を裏切って、陣

営は次走として皐月賞をあえて選んた。当然、この選択に疑問を持つ者は決して少なくはなかった。2000mの距離は未経験で、実績はない。2戦目で早くも重賞を制した期待の馬に、そんなリスクを負わせる意味はあるのか…と。9番人気という評価もその表れだろう。

もしこのレースで負ければ、陣営の選択を非難する声が高まること必至だっただけに、周囲からの重圧は相当大きかったはずだ。その重圧の中で勝利したことは、陣営にとって大きな意味がある。また、レッドシルヴィアの父は、かつてオーナーに初めてのGT勝利をもたらした同氏所有の『レッドームーンライト』。産駒のGT初勝利となり、種牡馬としても一流であることを証明した。オーナーにとっては忘れられない勝利になるはずだ。

未来を担う2歳馬たち

現在誕生している2歳馬たちは、今シーズン夏以降のデビューに向けて、順調に育成されている。その中で今回紹介するのはこの3頭だ。

1頭目は『ラヴバトル』(パム氏所有)。骨太で頑健な馬体からは、風格すら感じ取ることができる。その体に見劣りしないパワフルな走りで、早くも来シーズンのクラシック候補との声が上がるほど。無事育ちきったときに、我々にどんな姿を見せてくれるだろうか。

2頭目は『ビリーヴインラヴ』(卓見氏所有)。調教時に見せる反応の良さと、何事にも動揺しない落ち着き払った様子は、白毛の端整な馬体とピッタリマッチする。勝負根性もなかなかのもので、レースでは闘争心溢れる姿に変貌するに違いない。

3頭目は『アルバトロスアロー』(回胴氏所有)。仕上がりの速さでは3頭の中で群を抜いている。少し落ち着かないところを見せてはいるが、2歳馬としてみれば仕方のないことか。父・母ともにGTを勝利しているだけに、期待は大きい。

ラヴバトル