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Live!スポーツ 大井版 第5号

川崎記念を制す 「次につながる勝ち方だったと思う」

バートナウハイム 初のG1 戴冠

悲願のGTタイトル!

運に見放されていたシルバーコレクターが、遂にGTの勝ち名乗りを受けた。

中央・地方交流GTの川崎記念を制したのは、『バートナウハイム』(温泉まんじゅう1氏所有)だ。重賞初制覇となった、兵庫チャンピオンシップ以来の勝利。

好スタートを切ると、すぐさま馬群の中に入れ、先行馬が作り出す淀みない流れの中、内ラチ沿いの経済コースを進む。ゴール前ではいつも以上の反応の良さを見せ、先頭集団から1歩抜け出すと、そのまま後続をシャットアウトした。

過去4回GTレースに出走し、いずれのレースでも好走していたものの、掴みかけた勝利はスルリと抜けていく。手が届きそうで届かなかったGT勝利の栄光を、今度はガッチリと掴んで離さなかった。陣営の喜びもひとしおだろ

 

う。

主戦を務めるトリップ騎手は、「この馬の地力が証明されてとても嬉しい。次につながる勝ち方だったと思う。僕にとっても、馬にとってもね」とコメントしている。

今後は、かつてBCクラシック・JCダートで2着に敗れた因縁の相手、ダート王者として君臨する怪物『デイトジャスト』(かめれおん氏所有)との勝負は避けられないだろう。果たして怪物へのリベンジを成功させることはできるのだろうか。

今シーズンの主役は?

新シーズンを迎え、クラシックに向けた動きが活発化する頃でもある。
  今シーズンのクラシックを占う重要な前哨戦・共同通信杯を制したのは、2歳戦線ですっかりおなじみとなった『アイリッシュグレイ』(シャーベットトーン氏所有)。

昨シーズンの阪神JFを制したGTホースは、今シーズンもGTのタイトルを虎視眈々と狙っている。その人気・実力の高さは疑いようがなく、間違いなく同世代の本命馬となるだろう。
  昨シーズンの阪神JFで2着に敗れた『ラヴウォール』(卓見氏所有)は、きさらぎ賞を3馬身差で快勝し、次のステージで唯一敗戦を喫したアイリッシュグレイとの直接対決を見据える。実力は決してひけをとらない。今後の出方が気になるところだ。

アイリッシュグレイ/ラヴウォール

あのディープインパクトの強さを全国に知らしめた、クラシックの登竜門レースとして名高い若駒Sを制したのは、牡馬の『ホークアロー』(回胴氏所有)。ダート路線から一転、初めての芝のレースとなったが、難なくこのレースで勝利し、改めて素質の高さを感じさせた。同オーナー初のGT勝利を飾った父を彷彿とさせる姿に、期待を抱かざる得ない一頭だ。