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Live!スポーツ ニューマーケット版 第25号

一年の締め括り

グランプリホースはエビテン!

見事なGI初制覇

12月第5週に中山競馬場にて行われた、年末のドリームレース・有馬記念を『エビテン』(えび氏所有)が勝利し、グランプリホースの栄光と共にエビテンとしては嬉しい初GI制覇となった。

当日の天気は非常に良く、馬場のコンディションは良好。年末のオールスターレースを是非生で観戦しようと、中山競馬場には多くの人が詰め掛けていた。その大観衆からの注目を浴びながら、ついにレースがスタート。最初は『クラスロール』(クラス氏所有)が勢い良く飛び出してハナを奪う。そのすぐ後ろを8頭ほどが固まり、その先頭集団がレースを引っ張る形となる。一方のエビテンはというと、後方待機して脚を温存する作戦をとる。しかしながら、この2500メートルという距離はエビテンにとって初挑戦であるため、陣営は不安げにレースの行方を

見守っていた。最終コーナーを回り、メインスタンドの歓声が一際大きくなったところで、エビテンが一気に仕掛ける。トップを走っていたクラスロールはじわりじわりと後退しだすが、先頭集団の中から『ヒデソフトアート』(ひでごん氏所有)と『アフロヘルメス』(あふろ氏所有)が先頭に飛び出す。エビテンも負けじと食い下がり、残り200メートルを切ったところでヒデソフトアートをかわし、トップに躍り出る。そのままエビテンがゴール板を駆け抜け、初GI勝利を手にした。

エビテンは4歳でのデビューと遅いスタートではあるが、デビュー戦を含め3連勝と順調に勝ちを重ね、朝日チャレンジCと天皇賞・秋で2着と善戦。中日新聞杯を経て挑んだ本レースで悲願のGI制覇を成し遂げた。

2歳チャンピオン決定!

12月4週には朝日杯FSが開

催され、『ハナミズレーズン』(Cパション氏所有)がライバルを押しのけて見事に勝利し、2歳チャンピオンに輝いた。

内枠先行が有利のこのレース、スタート直後は当然の様にハナを奪おうと多数の馬がひしめき合う。しかしハナミズレーズンは最後方に位置取りし、落ち着いてその様子を伺う。最終コーナーを回りきろうかという所でハナミズレーズンが動き出す。大きく外に膨れながらも、外から一気にスパートをかけて先頭との差を詰めていく。先頭を走る『ロクモンハナミズキ』(幸村氏所有)と『アイリスライガー』(アイリス氏所有)が激しい叩き合いを繰り広げ、この2頭で勝負は決まったかと思われた瞬間、電光石火の如くハナミズレーズンが飛び出して1着でゴールした。不利と言われている外枠、そして差し脚での勝利と見事な勝ちっぷりであった。

ハナミズレーズン