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Live!スポーツ ニューマーケット版 第24号

2歳牝馬の女王に輝く

ロクモンビートル、阪神JF獲り

牝馬チャンピオン誕生

12月第2週に阪神競馬場にて行われた2歳牝馬女王決定戦阪神ジュベナイルフィリーズを『ロクモンビートル』(幸村氏所有)が勝利し、馬主・競走馬共に嬉しいGI初制覇の栄光を手に入れた。

寒風が吹きすさぶ阪神競馬場。天気もあいにくの曇り空で、12月の寒さをより一層引き立てていた。幸いにも雨は降っておらず、良馬場の状態でレースはスタート。まずは大外枠から『アイリススカイ』(アジュディ氏所有)が飛び出し、ハナを奪う。その4馬身ほど後ろから先頭集団が追いかけるという形となり、ロクモンビートルは先頭集団中央で飛び出す隙をうかがっていた。第4コーナーを過ぎたあたりからアイリススカイに異変が起こる。大逃げのツケが回ってきたのか、徐々に失速しだした。ジリジリと後続との差が縮まると、そのチャンス

を見逃さずロクモンビートルが突っ込んでくる。残り300メートル程のところで集団から飛び出したロクモンビートルは、そのままアイリススカイをかわして先頭に踊り出る。しかし、大外から『コンドルフィー』(押忍番長氏所有)が飛び出しロクモンビートルに並ぶと、2頭の激しい叩き合いが行われ、そのままほぼ同時にゴール。コンドルフィーがやや有利に見えたが、写真判定の結果アタマ差でロクモンビートルの勝利が確定した。

ロクモンビートルは11月2週に行われたファンタジーSにも勝利しており、幸村氏に初重賞勝利をプレゼントしている。まだその成長に陰りは見えておらず、来シーズンの3歳牝馬戦線での活躍が大いに期待されている。

香港GI戦線の勝者は?

12月2週に海外では香港GIレースが行われた。このレースに

は多くの国産馬が遠征出走しており、多くの人が注目し盛り上がっている。簡単ではあるが、その香港GIレースで勝利した競走馬を紹介しよう。

まず土曜日に行われた香港ヴァーズでは、『サイドファロン』(えび氏所有)が後方待機から一気に差し脚を爆発させ、2着以下に1馬身差をつけて勝利。

続いて香港マイルでは、『シャインユアハート』(エラリー氏所有)が軽快な伸び脚で他馬を抑えて勝利し、BCマイルに続いてGI2勝目を挙げている。

曜日は変わって、日曜日に行われた香港スプリントは、『パリィ』(ブーツィー氏所有)と『グローブセスナ』(グレイス氏所有)の激しい叩き合いの末、パリィが勝利。7歳にしてGI3勝目を手にしている。

香港GI最後の香港カップは、愛ダービーを制した『ジェクトピリカ』(まあぼり氏所有)が勝利。重馬場という悪影響を全く感じさせない走りで強さを見せつけた。

サイドファロン / シャインユアハート / パリィ / ジェクトピリカ