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Live!スポーツ ニューマーケット版 第14号

GT連勝で昨Sの雪辱果たす

女王躍進センティセブン

リベンジマッチ!

秋の女王決定戦・エリザベス女王杯は、4番人気の『センティセブン』(まあぼり氏所有)が制し、天皇賞(秋)からの連勝で女王の座を射止めた。

6枠12番の発走から積極果敢に前を狙い、先頭集団に張り付く。「もともと前で競馬をする馬ですからね。意地でもついていくつもりで乗ってましたよ」と話す張遼文遠騎手の指示で、飛び出す機会を窺う。レースが動いたのは4コーナーを回り終える頃。後方集団が外に持ち出し畳みかけようとするが、先行集団の優位は変わらず、その中で先頭争いに競り勝ったセンティセブンが一気に抜け出し、2着以下を振り切った。勝ち時計は2分10秒1、見事な京都芝2200mのコースレコードとなった。1馬身半差の2着には、内で粘った1番人気の『ゼツボウセイト』(教科書氏所有)、3

着には2番人気の『エーロード』(ジンベイ氏所有)がそれぞれ食い込んだ。

昨シーズンは、今シーズンと同じローテーションで天皇賞(秋)からこのレースへ臨み、どちらも2着となった苦い経験を持つ。今シーズンのドバイワールドCで勝利を収め、GT馬の仲間入りを果たすと、前走の天皇賞(秋)では7番人気ながらもクビ差で勝利し、GT2勝目をあげていた。そしてこのレースで昨シーズンの鬱憤を晴らすかのような連勝劇。4歳秋、いよいよこの馬も本格化する動きを見せている。

GT連勝で波に乗る、躍動した女王の姿をまた見たいものだ。

2歳王者はどの馬だ?

2歳戦線も佳境を迎え、各陣営も調整に余念がない。まもなくシーズンも終盤、2歳王者を争う戦いは目の前だ。

10月3週に開催されたGUレ

ース・デイリー杯2歳Sでは、函館2歳Sを勝っている『ヴェラルドバンビ』(しましまばんび氏所有)が大外から豪快に差し切り、重賞2勝目を挙げた。同世代の馬と比べて成長がとても早く、体も丈夫。牡馬らしいたくましい体つきをしている。長い直線では少しアップアップしてしまう面も見られるが、成長過程で克服できればかなり伸びそうな逸材だ。

11月3週に開催された、同じくGUレースの京王杯2歳Sでは、新馬戦を勝ち上がってきたばかりの1番人気『タイガーボーク』(トラ氏所有)が、前に出る競馬で最後まで逃げ粘り、勝利を収めた。この馬も完成度が高く、素晴らしいスピードを内に秘めている。牝馬ゆえなのか、接戦になると力を発揮できない可能性があるため、今回の逃げる作戦が功を奏したとも言えるだろう。一流馬となるためには、この弱点は克服する必要がありそうだ。

2歳戦線を制し、来シーズンのクラシックに向けて先手を打つのはどの馬か。今後の戦いから目が離せない。

タイガーボーク / ヴェラルドバンビ