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Live!スポーツ ニューマーケット版 第12号

得意のコースで結果残す

秋の短距離王はラブライン!

10ヶ月ぶりの重賞勝利

10月1週に中山競馬場で行われた秋の短距離王決定戦・スプリンターズSは、8番人気の『ラブライン』(ケンペス氏所有)が勝利を飾り、見事GT初制覇の快挙を成し遂げた。ラブラインにとっては昨年12月のフェアリーS以来の勝利ということで陣営はほっと胸を撫で下ろしていることだろう。

レースは、10番6枠の『ルーゲーリック』(ブライドリング氏所有)がスタートから飛び出し先頭を引っ張る展開。スプリント勝負ということで、このまま一気にゴールということもあり得たが、コーナーを回ったところから一気に混戦に。ラブラインはスタート直後から陣取った中団インのポジションより、前方の僅かな間隙を突いて集団を抜け出す。同じタイミングで外からは『ベルミントン』(ベル牧場氏所有)が素晴らしい脚で

前へと迫っていく。最後は2頭の一騎打ちとなるが、両馬とも最後までペースを落とすことなくゴールを通過。スタンドが大きな歓声に包まれる中、電光掲示板には審議のランプが。写真判定の結果ハナ差でラブラインが勝負をモノにした。

昨年のフェアリーS以降、長いスランプのトンネルに入り、なかなか抜け出すことができなかったラブライン。今回そんな不調を吹き飛ばしてくれたのは、フェアリーSでも勝利したゲンのいい中山競馬場だった。「やはり去年のいいイメージが残っていたので走りやすかったです。おそらく馬も同じでは」と、バステン騎手は話す。

次戦の出走はまだ決定していないが、今回のレースで勝利の味を思い出しただけに、今後大いに期待できるのではないだろうか。

菊花賞は誰の頭上に?

10月4週に京都競馬場で行わ

れる菊花賞。今回はこのレースの出走登録馬から注目の馬を紹介しよう。まず、最初に紹介するのは『サイハンレインボー』(サイハン氏所有)だ。過去8戦3勝の実績に加え、3000mの実戦タイムが登録馬中最も速い3分2秒3を記録しており、その実力を発揮すれば、淀の舞台でヒーローになる可能性も十分だ。しかし、今までより2キロ重い57キロの斤量を課せられており、その影響次第では違った結果となることも考えられる。

次に期待できるのが『バンジーデラックス』(夢伝説氏所有)だ。スタミナ系の能力に優れているので菊花賞はまさにうってつけのレース。こちらも実戦で好タイムを出しており、また6戦4勝という勝負強さもプラス材料と言える。

この2頭以外にももちろん有力馬はひしめいている。本命ががっちり勝利するのか、それとも穴馬が大駆けを見せるのか、“最も強い馬を決める戦い”から目が離せそうにない。

サイハンレインボー