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Live!スポーツ ニューマーケット版 第10号

次はエリ女杯が照準!?

秋華賞に輝いたのはコードゼロワン!

夏の悔しさを晴らす快走!

10月3週日曜に京都競馬場で行われた秋華賞。牝馬クラシック最終戦のこのレースを制したのは、『コードゼロワン』(夢伝説氏所有)だ。6月の宝塚記念以来の勝利に陣営もほっとしている様子。秋のヒロインの座を決定的にすべく、早くもエリ女杯の参戦も噂されており、陣営の動向から今後も目が離せそうにない。

レースは、スタートから『マジックモーメント』(マジックアカデミー氏所有)、『ナイトフェニックス』(ファームナイトメア氏所有)が先頭を引っ張る展開。コードゼロワンはその後ろ、内側3番手で戦況をうかがう。最終コーナーを抜けラスト500m。トップのマジックモーメントまでは約5馬身。鞍上のともかず騎手の合図を受けるやいないや、コードゼロワンが一気に加速する。それに合わせるかのように外からは『アポフィス』(まあ

ぼり氏所有)が集団を抜け出して行く。スパートをかけてすぐにナイトフェニックスをとらえ、残すは先頭のマジックモーメントのみ。ラスト100mでマジックモーメントを抜き、その後のアポフィスの猛追も振り切り、そのままゴールイン。見事GT2勝目をモノにした。

3月のデビュー後、金鯱賞・宝塚記念と6月の重賞を連続勝利。その後、満を持して海外への遠征を行ったものの、残念ながら結果を残すことができなかった。しかし、その経験は決して無駄だったわけではない。海外で厳しいレース環境を経験し、精神的にタフになったことで、大舞台でも臆することなく力を発揮できるようになった。「宝塚よりもだいぶ落ち着いていましたね。かなり先行されて焦った僕を逆に落ち着かせてくれた。やはり夏の経験は無駄ではなかったですね」と主戦のともかず騎手が話すことからもうか

がえる。次の出走は果たしてどのレースか、今後もコードゼロワンから目が離せそうにない。

ライバルとの争いが好結果に

今回の秋華賞でレース結果とは別にもう一つ注目を集めていたのが、宝塚記念から続くコードゼロワンとアポフィスとの対戦だ。6月の宝塚記念ではコードゼロワンに軍配が上がったが、夏のアーリントンミリオンでアポフィスが雪辱しており、互いに意識する関係が続いていた。結果はご存知の通り、コードゼロワンが再度リベンジを果たす結果となった。

切磋琢磨しあう関係が、馬はもちろん陣営にもいい緊張感をもたらし、そのことが互いの好結果に結びついている。両馬ともにまだまだ衰えは見られず、GT制覇に十分な力を持っているだけに、今後のレースにも大いに期待できる。次の対戦が今から楽しみだ。

アポフィス