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Live!スポーツ ニューマーケット版 第9号

コースレコードでクラシック最右翼に!

注目の皐月賞はアポフィスが制す!

末脚の伸びでつかんだ勝利

4月3週日曜に中山競馬場で行われた皐月賞。その年大ブレイクするヒーローを数多く輩出してきたこの戦いを制したのは、『アポフィス』(まあぼり氏所有)だ。昨年末のデビュー戦の3着を除くと順調に勝利を重ねてきた若駒が、クラシックの大舞台で見事結果を残した。しかも、1分55秒6のコースレコードのオマケつき。レコード更新は走りに期待していた陣営さえも意外だった様子で、まさにうれしい誤算といったところだ。

レースは、序盤から『アジアノジャスト』(ASIAN氏所有)が独走し、これに後続馬が追いつくことができるのかといった展開。残り600mで飛び出した『レザーブレジャー』(優駿氏所有)、この日1番人気の『ディンジャー』(魁まっちょ競馬塾氏所有)、そしてアポフィスがまたたく間に先頭をとら

え、勝負はラスト300mに。スパートの勢いを落とすことなくゴール前でも伸び続けたアポフィスが接戦をモノにし、見事栄冠を手にした。

「前に大きく離されていたので焦っていました。予定していたよりも早めに出たので最後まで伸びるか心配でしたが、ペースを落とすことなく行ってくれました。レコードはその頑張りへのご褒美ってところですかね」と、張遼文遠騎手は笑顔で話した。このクラシック勝利で今年のスター候補生に名乗りを挙げたアポフィス、今後もこの馬からは目が離せそうにない。

開催目前!春天予想!

まもなく行われる春の天皇賞。毎年大きな盛り上がりをみせる最強長距離馬決定戦を前に、今年も注目の事前予想を行いたい。

まず優勝馬の筆頭に挙げられ

るのは『ワールドタイム』(魁まっちょ競馬塾氏所有)だ。長距離も苦としないスタミナとパワーに加え、気性面も素晴らしく仮に競り合った際にも粘り強く対応することができる。昨年の菊花賞、今年3月の阪神大賞典を制した勢いそのままに、得意の先行する展開に持ち込めれば、2度目のGT制覇はより現実味を帯びたものになるはずだ。

次点に挙げられるのが『トランスアゲイン』(ジンベイ氏所有)。3月の阪神大賞典ではワールドタイムに敗れ2着に終わっており、大舞台でのリベンジに注目が集まる。瞬発力を活かした鋭い末脚には定評があるので、そこまでのポジション取りをしっかり行えればおのずと結果はついてくるはずだ。ここ数レースは力を出しきれていないが、今回非常にいい仕上がりを見せている。昨年2月のデビューより今回で16戦目、重ねてきた苦労の集大成をここで見せることができるか。その結果は神のみぞ知る。

ドラロック