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Live!スポーツ ニューマーケット版 第8号

有終の美を飾る

女王杯はオーディール!!

これから母として

秋の女王決定戦・エリザベス女王杯は、『オーディール』(ダービーファーム氏所有)が制した。そして、この勝利を最後にオーディールは母となる為、ターフを去った。ラストランの舞台となった京都競馬場には、引退を知ってか知らずか大勢の観衆が駆けつけた。ファンファーレに合わせ観衆は手拍子と声援でレースを盛り上げる。

ゲード開きレースがスタート。大観衆の後押しを受け、オーディールは鞍上メッシと共に、先頭集団よりやや後ろに位置付けして先頭をマークし、好位置をキープする。道中はどの馬も相手の様子を伺っているのか動きは無かったが、直線に入ると鞍上メッシのサインと共にゴールに向けてエンジン全開となる。必死に逃げる先頭の2頭を捕らえると、その勢いは衰える事無く、2着に1馬身4

分の3差をつけゴールし、有終の美を飾った。

「パドックや返し馬は気合が乗ってましたし、道中もかなり落ち着いた様子で走ってましたね。終始安定したレースを展開することができました。何より、勝てたことが一番嬉しいです。これからは偉大なお母さんになって貰いたいですね」と鞍上のメッシは答えた。

同馬は、エリザベス女王杯の勝利以外にも、8月に自身初の海外挑戦となったアーリントンミリオンを制覇しており、GT2勝を挙げている。春のクラシックでは皐月賞、ダービーに出走し、強豪を相手に皐月賞3着・ダービー2着と好成績を残している。特にダービーではアタマ差の大激戦を演じ、競馬ファンに強い印象を与えた。

父は同氏所有の『トップガンカフェ』。父自身は競走馬として結果を残す前に種牡馬入りをして

おり注目度は低かったが、オーディールの活躍で来シーズンは注目が集まりそうである。

これから母となるオーディールを末永く見守って行こう。

秋の盾は3歳牝馬!

秋の盾をめぐる戦い・天皇賞(秋)は『レザーブレイザー』(優駿氏所有)が秋華賞に続いて勝利し、改めて3歳牝馬最強クラスの強さを証明した。レースは『ファストヴィシュヌ」(ファストブレイク氏所有)が得意の逃げ脚を見せ後続を突き放すが、直線で一杯になったところにレザーブレイザーの豪脚が炸裂し、そのままゴール板を駆け抜けた。

「快勝でしたね。馬群に飲まれないように意識してました。京都競馬賞よりも直線が長いのでバテないか心配していましたが、全然そんなこと無いですね。強い馬です」と鞍上のシバはレース後に語っている。

一体どこまでどこまで強くなるか、非常に楽しみである。

レザーブレイザー