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Live!スポーツ ニューマーケット版 第6号

砂で新境地開く! オーロラウインド ダービーGP制覇

オーロラウインド ダービーGP制覇

脅威の適性能力!

3歳世代のダート王者決定戦・ダービーGPを制したのは、1番人気の『オーロラウインド』(おぐり氏所有)だ。

先頭からしんがりまで差が詰まった団子状態となったレースは、最後の直線勝負となったが、序盤から内ラチ沿いを距離のロスなく走ったオーロラウインドが、最後まで勢いを落とさず、後続に1馬身以上の差をつけてゴールした。

この馬にとって、ダートのレースは今回が初挑戦。芝路線で一定の実績を持つ馬が、突然このレースへの出走を発表したことに、関係者や他陣営は驚きを隠せなかった。路線変更を疑問に思う者も多く、負ければ当然非難の声が上がってもおかしくない事態だった。しかし、このレースに勝利したことによって、それらの声は一気に賞賛へと変わっていった。非難

を恐れないその勇気と信念、高い適性能力を見抜いた眼力と的確な判断が改めて評価される。

かつて皐月賞では2番人気に支持されるも、その人気に応えられずファンを裏切ってしまった。精神的な弱さを指摘する声も上がっていたが、その後海外遠征で英オークスを勝利するなど、実績と経験を積んでいく中で徐々に克服されていった。日本に帰国してから迎えた初戦・初の古馬混合戦となった小倉記念を制したときには、この馬の充実ぶりが伺えるほどの自信がみなぎっていた。

「初めてダートのレースを走る馬の走りじゃないよね。少々馬場が荒れてても全然気にしないみたいだったから内に入れてみたんだけど、うまくいってよかったよ」主戦を務めている「星川右京」騎手ははにかみ笑いを浮かべながら、ホッとした表情を見せた。

今後は次のレースへ向けて調整される見通しだが、陣営が選ぶレ

ースがどれになるのか興味深い。もしかしたら再びサプライズがあるかもしれない。

才能発掘!2歳馬特集

前号でも有望な2歳馬を数頭紹介したが、その後誕生している2歳馬を含め、まだまだ多くの原石が眠っていそうな雰囲気が漂うこのニューマーケットサーバー。今回は、その中から1頭ピックアップして紹介する。

今回紹介するのは『ディアノレク』(きゃろっと氏所有)。両親ともに、現役時代の戦績にとりわけ目立つものがないためか、あまり注目されていない存在ではあるが、そのずば抜けた素質の高さが牧場長の柏木氏の目に留まった。まだOP勝利を果たせていない新興の同オーナーだが、この馬が十分に成長してくれれば、重賞でも勝負できる器になってくれるはずだ。ぜひ頑張って欲しい。

ディアノレク