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Live!スポーツ ニューマーケット版 第4号

破竹の5連勝!

ランディスペシャル 無敗で菊制覇!

サーバーレコードV!

クラシック最後の難関・菊花賞。『ランディスペシャル』(優駿氏所有)が、わずか5戦目のキャリアながら、無敗のまま菊の大輪を咲かせた。

この馬は今シーズン初頭に鮮烈なデビューを飾り、その後順調に条件戦を勝ち上がってきた。夏にはオープン戦を勝利し、一段とパワーアップ。今回重賞レース初挑戦でGTの舞台に立ったにもかかわらず、4連勝という実績と、オープン戦で見せた3馬身の完勝劇、何より「無敗で菊花賞制覇」という期待が、この馬を1番人気に押し上げた。

戦法を変えてもその強さは揺るぎない。後方待機策から一変、ハイペースの道中で先団に取り付く積極策を展開。最内枠を引いたことも幸いし、内ラチ沿いをロスなく進めた。直線に向いても余裕たっぷり、あとは持てる限りの

力を全て発揮し、異次元の末脚を見せるだけだった。叩き出した3分01秒9のタイムは、芝3000mのサーバーレコード。舞台をGTに移しても、完勝劇を再び見せてくれた。

世代最強のステイヤーとして、次は一線級の古馬と相見える大舞台が待ち構えていることだろう。この無敗記録をどこまで伸ばすことができるか、今後の活躍が楽しみだ。

GT5勝目は秋の盾!

歴史と伝統の一戦、天皇賞(秋)を制したのは『ラスタファシリウス』(ウラサム氏所有)だ。国内GT3連勝、海外レースを含めるとGT5勝目となった。前走・秋華賞から中1週、3歳牝馬としての頂点を極めた感動も束の間、連戦でこのレースに挑み、今度はもっと大きなことをやってのけ、大きな感動を与えてくれた。

「素材はいいが、落ち着きが

ない」入厩前からそう言われ続けてきた。スタッフの懸命な努力とブリンカーの導入、そして主戦の沢尻エリ騎手の手綱さばきによって、ようやく落ち着きを見せ始めた。

今シーズンの仏ダービーで重賞・GT初挑戦初勝利を飾ったものの、国内前半戦のグランプリ・宝塚記念を勝利した際には、10番人気であったことを考えると、その実力がフロック視されていたことは言うまでもない。しかし、この結果に慢心することなく、海外レースで武者修行を続け、じっくりと力を養った。この秋に、その成果がしっかりと実を結んでいる。

今後は、芝の中距離王者として、挑戦者を迎え撃つ戦いが続くことになる。慢心することなく、王者としての戦いを見せて欲しいものだ。

2歳王者の本命馬は?

今シーズンも終盤、そろそろ2歳馬の頂点を決める戦いが始まるころだ。今回は、実績・素材文句なし、2歳王者候補の本命馬にスポットを当てる。

その競走馬は『ライムカール』(ジンペイ氏所有)。既に函館2歳S・ファンタジーSを制し4戦全勝、無類の強さを誇っている。1600mの距離実績が無いものの、その実力は飛び抜けており、他陣営は戦々恐々だ。今後の出方に目を光らせておく必要があるだろう。