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Live!スポーツ 中山版 第11号

見事な逃げ切り

女王の座にはユリノハナ

咲いた一輪のユリの花

秋の京都競馬場で開催された女王決定戦・エリザベス女王杯を制したのは、1番人気の『ユリノハナ』(力蔵氏所有)だ。他の馬を寄せ付けず、見事1番人気に応え初GT勝利を飾った。

デビューは4歳の1月と、同世代の馬達に比べ遅めであったが、大事に大事に育てられた同馬は徐々に力を付け、見事にエリザベス女王杯を制した。3歳勢にも強い馬がいたが、古馬の意地を見せる結果となった。

レースでは果敢にハナを切り、10頭を引き連れる。直線でも、他の馬に並ばれることなく2着に1馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。

「自分のペースで行けたのが良かったです。気持ちよく逃げれて、直線でも二の脚を使ってくれました。1番人気とプレッシャーもありましたが、見事皆さんの

期待に応えられて嬉しいです。次も頑張ります!」と主戦の力丸騎手は熱く語った。

次走はまだ未定だが、適性距離も合うので暮れの大一番・有馬記念辺りに出走して来るかもしれない。そうなれば、激しい戦いは避けられないだろう。ぜひそのときも勝利の花を咲かせて欲しいものだ。

秋の天皇賞はシェリアル

11月の始めに、東京競馬場では天皇賞が行われた。このレースを制したのは、8番人気の3歳牝馬『シェリアル』(ミオ氏所有)だ。牡馬、古馬を抑え、見事天皇賞を勝利で飾った。

人気は落としていたが、実績は1番人気に引けを取らない。仏オークスは惜しくも2着に敗れたものの、その後はアーリントンミリオン、愛チャンピオン、秋華賞と国内外を問わずGT勝利を重ねた。今回のレースも、その勢いの

ままに天皇賞馬へと上りつめた。

3歳牝馬の中では1番の存在だろう。これからもこの活躍ぶりを十分に見せ付けてほしい。

BCクラシックもホワイトヒムヤー

海外ではBCシリーズが開催され、多くの日本馬達が世界の強豪に挑んだ。その中でも1番注目されたのがBCクラシックだろう。見事制したのは、日本の『ホワイトヒムヤー』(えいいちホースクラブ氏所有)だ。2着に3と2分の1馬身差という、力の違うレースっぷりで完勝した。通算GT勝利数はなんと12勝目と、とんでもない記録を更新し続けている。

芝、ダート問わず幅広い場所での活躍をしており、まだまだ衰える気配がない。これからもGT勝利数を増やし、最強芦毛馬伝説は続いて行くに違いない。今後もホワイトヒムヤーの活躍から目を離すな。

シェリアル / ホワイトヒムヤー