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Live!スポーツ 中山版 第9号

伝統の一戦

今年のダービー馬はサンデーユキノ

アタマ差での決着

6月第1週に東京競馬場で開催された競馬の祭典「東京優駿(日本ダービー)」は、『サンデーユキノ』(ケーエス氏所有)が勝利し3歳最強馬という名誉を手に入れた。

サンデーユキノは、スタート後に先頭集団の内から2番目に位置取った。先頭には『ナンゴクノサクラ』(南国の小さな牧場氏所有)が大きく飛び出し逃げの体制をとっていた。先頭との差は約5馬身ほどで、仕掛ければいつでも届く距離。サンデーユキノと穂花騎手は冷静にレース展開を読んでいた。第4コーナーを回り、各馬一斉にスパートをかけるが、サンデーユキノはまだ動かない。ナンゴクノサクラのペースがまだ落ちておらず、仕掛けるタイミングをギリギリまで見極める。そして残り300mでナンゴクノサクラのペースが落ちてくる。それと同時

に、サンデーユキノが一気にスパートをかけ先頭に踊り出た。しかし、大外から『メビウスタイラント』(メビウス氏所有)がものすごい差し脚で追い上げてくる。サンデーユキノも必死で踏ん張りほぼ同時にゴールし、スタンドからはどちらが勝ったか全くわからない状態だった。そして写真判定の結果、僅かアタマ差でサンデーユキノが勝利し、見事ダービー馬となった。

安田記念はホワイトヒムヤー

ダービーと同じ東京競馬場で、6月第2週に開催された安田記念では、『ホワイトヒムヤー』(えいいちホースクラブ氏所有)が勝利し、かしわ記念に続いてGI2勝目を挙げた。

道中は遅すぎず早すぎずの平均ペースで進み、ホワイトヒムヤーは最後方から自慢の差し脚を爆発させる機会をうかがっていた。そして最後の直線、大外を通

って17頭を一気に抜き去って先頭になり、約2馬身差を付けてそのままゴール。強さを見せつけマイル最強馬に輝いた。追っていたプレミアムマリアにとっては、ゴールまでの距離がもう少し長ければと悔やまれる結果となった。

注目の2歳馬特集第二弾

中山サーバーでは6月第4週を迎え、いよいよ新馬のデビュー戦がスタートした。もうデビューした馬、もうすぐデビューする馬、まだまだデビューは先の馬など、馬によって様々だと思うが、その中でも今後の活躍が大いに期待できる馬を紹介しよう。

その馬は『パーキング』(夢ノ国氏所有)だ。まだデビューこそしていないが、この馬の持つオーラや潜在能力はまさしく“怪物”といったところ。調教での走りも素晴らしく、現2歳馬の中での最強候補といっても過言ではないだろう。もしこの馬が牡馬として産まれていたら、と思うと非常に惜しい気持ちでいっぱいだ。

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