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Live!スポーツ 中山版 第8号

9戦目にして初のGT制覇

ユウタンブレス 有馬記念を制す!

終盤の飛び出しから逃げ切る

12月5週に行われた有馬記念、この日中山競馬場を一番沸かせたのが、先日ジャパンカップで2着に入った『ユウタンブレス』(ゆうたん氏所有)だ。中団からの鋭い脚を活かして、見事GT初制覇。しかも、2分30秒フラットというレコード更新のオマケつき。スタンドに詰めかけた大勢の競馬ファンからは割れんばかりの拍手が送られていた。

レースは、序盤から15番『マイコハーン』(舞夢氏所有)が先頭に立ち、ペースを作る展開。ユウタンブレスは内に閉じ込められ、なかなか思うように前に出ることができない。そのまま大きく順位が入れ替わることなく迎えたラスト600m。それまで閉じていたユウタンブレスの前に僅かに開いた隙間をなお騎手は見逃さなかった。馬を少し外へ出しそこでゴーサイン。ユウタンブレスは瞬く間

にスピードにのり、前方へポジションを上げる。最後方からは『プレミアムマリア』(fuka氏所有)と『ココエンゲージ』(ココラピ氏所有)が、大外に持ち出して素晴らしい脚で猛追する。中にユウタンブレス、外からプレミアムマリアというゴール前の一騎打ちは、最後までペースが落ちなかったユウタンブレスがクビ差で勝利をモノにした。後ろからそれ以上の脚で追っていたプレミアムマリアにとっては、ゴールまでの距離がもう少し長ければと悔やまれる結果となった。

ジャパンカップ、有馬記念と続くユウタンブレスとプレミアムマリアのライバル対決。今のところ2戦続けてユウタンブレス前を行く展開となっているが、今回の猛追を見るとプレミアムマリアにも十分にチャンスはあるハズ。ファンも対戦を心待ちにしているだけに、この2頭の次回出走が非常に楽しみだ。

新シーズン注目の2歳馬

まず最初に紹介するのが『プレトラザリ』(とら氏所有)だ。父にプレザントコロニー、母に『トラザリオ』(とら氏所有)を持つこの牝馬は、スタミナと持続力に非凡な才能を感じさせる。パワーも十分に兼ね備えており、ダイヤの原石ながら今後の調教次第では、スーパースターとなる可能性も十分だ

次に紹介する『ロードマジェスティ』(リオン氏所有)は、何よりもスピードに長けた牡馬で、鋭い加速はまさにカミソリを思わせるもの。この脚を活かすことができるようスタミナ面でのパワーアップが今後の課題か。スピードとスタミナ、この二つの力を兼ね備えることができれば、将来のGT制覇も決して夢ではない。

今回紹介した以外でも、有能な2歳馬はたくさん誕生している。これらの仔馬たちが大舞台で活躍する日も決して遠くない。今後の成長に期待したいところだ。

プレトラザリ ロードマジェスティ