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Live!スポーツ 中山版 第6号

春天以来のGT制覇で通算14勝目

アンコパスタライスが有馬記念連覇

雨の中山を駆け抜けた!

1年の最後を締めくくるグランプリ、有馬記念が12月5週に中山競馬場で行われた。このレースをモノにしたのは、前年度王者の『アンコパスタライス』(犬に散歩される男氏所有)だ。11月のアルゼンチン共和国杯に続いて荒れた馬場のレースを制し、通算勝利数を14に伸ばした。

レースは、横一線のスタートから『アイシュウノガンマ』(ガンマン氏所有)が先頭に立ってペースを作る展開。アンコパスタライスは中団好位で様子を見る。ラスト600mでアンコパスタライスが内から飛び出す。ほぼ同じタイミングで、中団から『モイラ』(銀雪氏所有)と、後方から『サボウダム』(誰ファーム氏所有)が一気にスパート。内にアンコパスタライス、中央にモイラ、そして外からはサボウダムと、三つ巴の末脚勝負に。最後まで息の抜けないレースは、ク

ビ差でサボウダムを退けたアンコパスタライスが勝利を収めた。

アンコパスタライスも2歳デビューからの3シーズンを終え、ついに5歳を迎えた。とははいえ、まだまだ老け込む歳ではない。持ち前の根性でこれまで幾多のレースをものにしてきただけに、体力の落ち込みさえなければ、これからも活躍してくれるハズだ。今後もぜひ注目していきたい。

GT5連勝の活躍!

有馬記念と同じく12月5週に行われた東京大賞典は、秋口からずっと好調を維持している『デパクリスティー』(Depa氏所有)が連勝の勢いそのままに、残り600mからの末脚で『ドリームトラベラー』(夢の続き氏所有)をまくり勝利を手にした。

9月のダービーグランプリ以降、秋華賞・天皇賞・エリ女杯そして今回のレースと、ビッグレース

を総ナメ。秋のヒロインの座を完全に手中におさめた。現在2000m前後のレースではほぼ無敵を誇っており、芝・ダート問わずきっちりと結果を残すところに、王者の風格を感じる。まだ次のレース出走は未定だが、今後もGT連勝街道を突き進んでいって欲しいものだ。

2歳馬の頂点は!?

その年の優秀な2歳馬が集う朝日杯FSが12月3週に中山競馬場で行われ、『ダブリンドノヴァン』(ダブ氏所有)が1分30秒6のコースレコードで2歳馬の頂点に立った。

レース序盤からしんがりでじっくりと戦況を見ていたが、ラスト600mから大外に出て一気に駆け上がる。最大6馬身あった先頭との差をまたたく間に詰め、2着にさらに1と1/4馬身差をつける圧巻の勝利。現在は年が変わって、いよいよ3歳になるダブリンドノヴァン。今年も重賞戦線を大いに賑わせてくれることだろう。

ダブリンドノヴァン