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Live!スポーツ 中山版 第5号

古馬を一蹴

春のグランプリ タイトエンドが勝利!

皐月賞に続いてV2!

6月第5週に阪神競馬場で開催された春のグランプリ・宝塚記念で、『タイトエンド』(サト氏所有)が見事に勝利した。皐月賞に続きGI2勝目である。

降雨の影響で馬場の状態は決して良い状態ではなかった。スタート直後、「ファビラスラフイン」が大きく飛び出し先行するが、残り1000メートルまで平均ペース。一番人気であったタイトエンドは、馬場の状態や他馬のペースに乱されることなく中団にどっしりと構えていた。最後の直線に入り、タイトエンドが動き出す。得意の差し脚を披露して外から一気に飛び出し、先行していた一番人気『ベルトーチカ』(ランド氏所有)に襲いかり一騎打ちとなる。最後はカカ騎手に導かれたタイトエンドが叩き合いを制し、GI2勝目を手にした。カカ騎手は「展開がハマっていていいリズムで

走れました。馬場状態も気にならなかったですし。これからが楽しみです」と語っている。

タイトエンドは皐月賞を制覇したものの、日本ダービーは回避しておりクラシック三冠制覇の夢は潰えているが、最後の一冠・菊花賞の制覇に向けて是非頑張ってもらいたい。

2歳馬特集・続編

前号では、特集で期待の2歳馬を大きく取り上げたが、その後も各オーナーのもとでは新しい力が続々と産まれている。記者が取材を進めていく中で特に気になった、今後の活躍を期待させてくれる若駒たちを紹介しよう。

まず一頭めに紹介するのは『ディオスパーダ』(ディオ氏所有)。同年代の他馬に比べて成長が早く、調教も相当進んでいるようである。仕上がりはほぼ完璧に近い状態だ。少々スタミナに難があり、あまり長距離を走る事が得意で

はないようだが、持ち前のスピードは2歳馬の中でもトップと呼ぶのに相応しい素質を持っている。若干ではあるが勝負根性が無いところがあり、他馬との競り合いでは気合負けしてしまう場面も。この弱点をどうフォローしていくかが今後のカギとなるだろう。

続いての紹介は『ベナウィ』(ランド氏所有)だ。こちらも既に入厩済で、調教の進み具合は6分といったところではないだろうか。この馬の特徴はなんといってもスタミナで、適性距離も広いため、短〜中長までの距離ならば難なくアジャストする柔軟性を併せ持っている。しかし一方では、馬場が荒れてしまうと泥をかぶるのをとても嫌がり、全く実力を出し切れないという弱点も持っている。この弱点を克服すれば、来シーズンクラシック戦線での活躍も夢ではないだろう。

ディオスパーダ