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Live!スポーツ ナド・アルシバ版 第8号

展開不利でも崩れず

レイキンハロワン 秋前哨戦を制す!

神戸で見せた脅威の末脚!

最後の菊花賞トライアル、神戸新聞杯を制したのは『レイキンハロワン』(みきすけ氏所有)だ。連帯率は6戦を終え依然として100%、今後もこの馬から目が離せそうにない。

スタート直後からえいじ騎手の跨る『リトルブイゴール』(よしくん氏所有)が引っ張るレース展開。前に行きたかったレイキンハロワンは出足で少し遅れた結果、中団後方内立に位置することに。しかしここで我慢して脚力を温存したことが功を奏することとなる。レースが動いたのは最終コーナー、それまでの鬱憤を晴らすように、レイキンハロワンが一気に集団を抜け出す。ラスト1ハロンで先頭のリトルブイゴールを捉え、ゴール直前でかわし、クビ差で見事GU初制覇の栄冠に輝いた。

「もともと先行が得意な馬だったのであのレース展開でどうな

るかと思いましたが、見事に折り合いをつけてくれた。最後の直線ではまわりが止まって見えるほどでしたよ」と、見事な追い込みには騎乗した武豊作騎手も舌を巻く。

思い通りに展開しないレース展開でも柔軟に対応する走りは、これからの秋シーズンに十分期待を持たせてくれるもの。今後の活躍が非常に楽しみである。

やはり古馬に軍配が!

天皇賞(秋)へ向けたステップレースとして知られる、オールカマーが9月の最終週に中山競馬場で行われた。3歳馬の出走が多かったものの、レースを制したのはやはり古馬。勝利の女神は4歳馬の『アイーンゴットル』(金魚氏所有)に微笑んだ。

スタート後から、中団の先頭、前の開いた位置で虎視眈々と先頭をうかがうアイーンゴットルが、ラスト1ハロンで注文通り先

頭に立つ。その後、金鯱賞勝ち馬『ナゼナノ』(足柄山氏所有)の猛追を受けるもなんとか振り切り、ハナ差でフィニッシュ。

狙い通りのレースに持ち込めたアイーンゴットルはもちろん、本紙が特に注目したいのが今レース2着のナゼナノ。アイーンゴットルを最後まで追い詰めた追い込みは負けて尚強し≠大きく印象付けた。6月の金鯱賞を制し、夏にも順調な調教をこなした模様。8月のオープン戦と札幌記念ではいい結果を残すことができなかったが、持ち前の追い込みの力は今レースでも証明済み。アイーンゴットルとともに、天皇賞あたりで輝くところをぜひとも見てみたい。

いずれにせよ、これからいよいよ秋シーズン到来。我々の予想を裏切って、一躍スターダムにのし上がる馬は果たして出てくるのだろうか。ファンならずとも目が離せないところだ。

 

アイーンゴットル/ナゼナノ