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Live!スポーツ ナド・アルシバ版 第5号

念願のG1初制覇!!

砂の刺客クレナイシン

涙の初制覇

22シーズン目を迎えたナド・アルシバ。今シーズン最初のG1レース川崎記念は「クレナイシン」(AZ氏所有)が制覇した。この勝利でAZ氏は、念願のG1初制覇となった。レースの勝敗は最後の最後までわからなかった。

スタート直後は脚質を生かす為、中盤やや後方に待機しレース展開を伺いつつその時を待つが、9番人気の伏兵サウスエアリーズ(真田悠夜氏所有)が大逃げを見せ、ハイペースに持ち込もうとする。第4コーナーを曲がり、最後の直線になってもサウスエアリーズは、武器である底なしのスタミナを活かし、ゴールに向かいひたすら逃げ続けている。残り400m。先頭を走るサウスエアリーズが抜け出し独走態勢を築くと2番手以降は遥か後方、このままレースが終わりを告げようとしていた。ゴールまで着々と歩を進め

残り200mを切ったその時だった、後方から砂を蹴り上げ迫り来る2頭の閃光「クレナイシン」と「ハーベストライオン」(ハーベスト氏所有)が怒涛の追い上げを見せ、必死に粘るサウスエアリーズの背中をゴール手前で捕らえた。まさに一瞬の出来事であった。

並ぶまもなくサウスエアリーズをかわし、「クレナイシン」が「ハーベストライオン」をアタマ抜け出したところが優駿競馬場のゴール板だった。

3歳直前にデビュー。新馬戦を勝利し、その後の条件戦を経てクラシック戦線へ躍り出た。しかし、皐月賞で2着とあと一歩届かず、陣営はダート路線へと方針を変更した。

しかしそれ以降も、G2・G3は勝利をするがG1になるといつもライバルに届かず、AZ氏は涙を呑んできた。それでも、諦めることなくひたむきに走り続けた事が、この勝利を生んだのだろ

う。本誌は、「クレナイシン」とAZ氏に本誌は喝采を送りたい。そしてこれからも、ナドアルシバに新たな足跡を残してくれるだろう。

新生!2歳馬特集

今シーズンも、新たに競走馬としての宿命を背負い誕生した2歳馬を少し紹介しよう。

1頭目は「ナヴァロン」(ワイビーファーム)をピックアップ。まだまだ育ち盛りではあるが、競走馬として欠点の無い完璧な素質を秘めている模様で、クラシックの中心を担うだろう。父と母が果たせなかったクラシック制覇の夢を受け継いだ、本誌注目の1頭。

2頭目は「エピゴールド」(俺勝つ氏所有)に注目。完成には時間がかかりそうだが、父と母から素晴らしいスピードとスタミナを授かり、さらに中〜長距離まで走れる脚を持ち、ゴール前で負けない根性も持ち合わせている「ど根性娘」。今後の成長が楽しみである。

最後に「ファルコニエール」(えむえむふぁーむ氏所有)。

黒き馬体から感じる素直な性格と溢れ出るパワーは、ナド・アルシバを震撼させるだろう。弱点であるスピードを補うことができれば、重賞制覇そしてG1制覇も射程圏内だろう。