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Live!スポーツ 京都版 第15号

日本馬の実力 世界に証明!

ストリボーグ ドバイWC制覇

人気よりも実力

日本から遠く離れたドバイ、ナドアルシバ競馬場で開催されたドバイミーティング。世界最高額の賞金と名誉を賭けて争うドバイWCでは、日本から出走した『ストリボーグ』(スパイシーマガキ氏所有)が、世界の強豪を退け見事に優勝。GT2勝目を手にした。

「内枠出走ダッタことモあって、スンナリと前に出ることができまシタ。先行するというより、マイペースのまま逃げていたという感じデスネー。最後、後ろからかなり迫らレタ時はもうダメだと思いましたガ、だいぶ脚を残していたノデうまく逃げることができマシタ!決して評価は高くありマセンが、私はコノ馬の潜在的な能力を信じていますカラ」来日して数シーズン経過する主戦のケビン騎手は、本紙の取材に対して片言の日本語で嬉しそうに話す。

ストリボーグは今まで、新馬戦

以外で1番人気を取ったことがないものの、低評価を覆して上位に食い込むなど、その実力は明らかに人気を上回っている。今回のレースは前走・川崎記念を制した時と同じ4番人気。「人気よりも実力」の強さを、世界の舞台で証明した。

日本馬が大活躍!

ドバイミーティングでは、ドバイWC以外にも名だたるGTレースが開催される。

この日の第9レース・ドバイGSでは、昨シーズンのJBCスプリント2着馬『ボールドウオッカ』(タイガーウッズ氏所有)が勝利、GT初制覇を果たした。ボールドウオッカの兄は、GT5勝の『ウァレフォル』(シャドウファーム氏所有)。今回のドバイミーティングでは、惜しくも兄弟Vとはならなかったが、まさに華麗なる一族と言っても過言ではないだろう。

第10レースのドバイSCで

は、本紙第13号で有力2歳馬として紹介され、後に凱旋門賞を制した『ダンサーハギノ』(白女氏所有)が優勝。海外の経験も豊富で実績もあるため、順当な結果とも言えるかもしれない。次に狙うのはどのレースなのか、白毛のスターホースの今後の動向に注目が集まっている。

第11レースに開催されたドバイDFは、日本が誇る名マイラー『トラクション』(えぼ氏所有)が2着の『ダイビッグビーチ』(だい氏所有)をアタマ差で制し、昨シーズンに海外遠征で1戦も勝利できなかった雪辱を果たした。主戦のTAKA騎手は、「これでGT5勝目ですね。昨シーズンの借りも返せましたし、また新たなステージに向かって頑張っていきたいです」と話している。

日本馬が続々と海外に進出して活躍を見せている。海外レースはなかなか容易に参戦することはできないが、腕利きのオーナーはチャレンジしてみるのも面白いだろう。

ボールドウオッカ / ダンサーハギノ / トラクション