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Live!スポーツ 京都版 第4号

スプリントに続きマイル戦も制す!

砂上を舞った!スカーレットダンス

得意のダートでGT2勝目

2月4週の日曜に東京競馬場で行われたフェブラリーステークスは、『スカーレットダンス』(サキシマ氏所有)が好位置からの飛び出しで見事勝利を手にした。昨秋から通算5戦5勝と素晴らしい成績を収め、さらにJBCスプリントに続くダートGT2勝目と、今後にさらに期待を持たせる結果に終わった。

レースの方はスタート直後に『ビーダッシュ』(永井聖美氏所有)と『アグネスホット』(紅飛氏所有)が飛び出す展開。しかし、スカーレットダンスはまったく焦る様子もなく、いつものように中団に位置取りする。このままビーダッシュが逃げ切るかと思われたラスト600m、後方から『ダンロッテ』(タゴサク氏所有)、スカーレットダンス他数頭が一気に飛び出し、勝負は残り400mの末脚勝負に委ねられた。ラスト200mスカーレ

ットダンスがダンロッテに並ぶものの突き放すことができない。2頭はそのままほぼ横一線でゴールイン。「どちらが勝ったのか?」と、スタンドに詰め掛けた大勢のファンも息をのむ中、写真判定の結果アタマ差でスカーレットダンスに軍配。その瞬間大きな歓声とため息がスタンドを包んだ。

今回勝利したスカーレットダンスだが、先ほど紹介したように昨年秋から好調を維持している。芝とダート、そしてスプリントはもちろんマイルレースも走ることができるレンジの広さが魅力だ。今回は初の1600m戦だったが、終盤まで力を温存し十分な末脚で勝利したことは、陣営が今後のレースを考える上で、大きなプラス材料となったに違いない。いずれにせよ次の出走が期待されるところ、“冬のダート王”の称号を手にした今、その称号にふさわしい馬として真価を問われるのはこれからだ。

この春注目の若駒たち

さて、新しいシーズンも始まって早くも2ヶ月、そろそろ才能ある2歳馬が多く出てくる頃となった。今回は注目の2歳馬を紹介しよう。

まず最初に紹介する馬は、『ローズムルシエラゴ』(福の神氏所有)だ。この馬の最大の特徴は、どの能力においても非凡な才能を持っていること。今はまだまだ荒削りだが、時おり見せる一瞬の輝きはまさしく本物のそれである。大物に成長するまでには時間を要するかもしれないが、ぜひ大舞台で活躍する姿を見てみたいものだ。

そして、次に紹介するのは『ユナエルバンビ』(マコトン2氏所有)。この馬は、スピードとパワーに大きな可能性を感じさせる。それに加えてマイルからエクステンディドまでをこなす器の大きさも持ち合わせており、今後の成長にぜひとも期待したいものである。

ローズムルシエラゴ