圧勝!3馬身差産声を上げたばかりの京都サーバーでは、3歳の競走馬を中心として各地で激戦が続き、各陣営は日々しのぎを削っている。 そんな中開催された、3歳ダート王決定戦・JDダービーでは、1番人気の『ヒデエー』(猪上秀徳氏所有)が後方一気の末脚を見せ、GT初勝利を飾った。 デビュー戦でオーナーに初勝利をもたらしたこの馬は、とんとん拍子に出世街道を渡り歩いてきた。今回のレース前までに出走してきた2つのGTレースでは、どちらも3着に食い込み、その実力の一端は示している。重賞初制覇を果たした目黒記念では、重賞レースではめったにお目にかかれない8馬身差という大差を付けて圧勝しており、一気に注目を集めた。 スタート直後に後ろに下げ、中団後方に控えるレースとなった | |
が、最後の直線に向いて一気に前に飛び出し、馬場の真ん中から抜け出すと、そのまま差し切る豪快な競馬となった。2着との差は3馬身、世代最強のダート馬を決めるGTの舞台で、ド派手なパフォーマンスを見せつけた。 まだまだ成長途上の競走馬が多くいる中、この馬の完成度は比較的高いようにも思える。しかし同時に、まだ底を見せていないと感じさせてくれるレースだった。今後はどのようなレースを見せてくれるのか、期待して見守っていくことにしよう。 期待の2歳馬はどの馬?この京都サーバーは第1シーズンということもあり、生産される競走馬の質は生産者(オーナー)のウデにかかっている部分がかなり大きくなっている。各陣営は知恵を絞って生産を行っていることだろう。このコーナーでは、現在誕生している2歳馬の中から、 |
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選りすぐりの素質馬を紹介する。
1頭目は『タケトウショウ』(たぁぽんぽん氏所有)。スピード能力、そしてそれを長く使える心肺能力の高さを感じさせる。調教でも鞍上の指示をよく理解しており、気性的にも問題はない。現時点で完成度はそれほど高くないものの、将来は幅広く活躍できそうだ。
2頭目は『ダイスバラシオン』(わかじろ氏所有)。調教での力強い動きには、2歳馬を感じさせない迫力がある。負けず嫌いな一面を持っており、レースではプラスに働いてくれるかもしれない。スピードやスタミナも申し分なく、楽しみな1頭だ。
3頭目は『シーシン』(虹氏所有)。鋭い切れ味を持つシャープな走りは、他の2歳馬を圧倒している。スタミナに若干不安があるようだが、マイルの距離あたりなら十分だろう。今後は、さらに能力に磨きをかけていってほしい。