世界の猛者を退け
| |
ロデオがリードを広げて行く。終わってみれば、2着『サーティーキャンド』(アレクス所有)に1・1/2馬身をつけ、タイムも2分1秒1のコースレコード更新と、世界のダート王誕生を飾るにふさわしい勝ちっぷりであった。「やはり場数をこなしているだけあって、大舞台でも肝が据わっていたというか、とにかく落ち着いていましたね。おかげで思い通りにレースを運べました」とは、この日バックサイドロデオに乗った剛掌波氏の言葉。 馬主としてGT50勝目をドバイWCで飾った極道神風蹴氏。阪神サーバーの雄として、今後の活躍に一層の期待が集まるところだ。 国内ナンバー1
|
|
ゴーン』(みち氏所有)だ。スタートから飛び出した『ミフリアナスイ』(しーのー氏所有)を追う形で前方に位置取ると、ラスト400m、前方が開けた好位置から落ちない脚で先頭に立つ。そのまま猛追する後続を振り切り見事優勝。春のスプリント王の地位を獲得した。これまで連帯率90%を誇り、ついに初のGT勝利、今後のレース出走に向けて大きな弾みがついたに違いない。
とはいえ、2着『ペンダコ』(じゅにーにょ氏所有)がハナ差、3着『ブルチャヒメビ』(チャグム氏所有)がさらにアタマ差、そして4着ミフリアナスイがアタマ差と、他の馬にも十分可能性があったことも事実。秋のスプリンターズSも今回同様の好レースが展開されることは必至。秋を見据えた各陣営の夏の動向に注目が集まるところだ。