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Live!スポーツ 阪神版 第10号

牝馬クラシック最終章制す!

秋華賞はピュアフィーリング

今シーズンGT3勝目

今シーズンの秋華賞は、皐月賞、宝塚記念に続き『ピュアフィーリング』(アマドゥ氏所有)が制し、今シーズンのGT勝利数を3勝とした。

朝からの小雨の影響で馬場状態はやや重。午後になっても雲が晴れることは無く、乙女達の晴れ舞台に似合わぬ天気であったが、ピュアフィーリングの華麗なる走りは、秋の京都競馬場を赤く染めた。レースはスタートから中団をキープ。直線でいち早く抜け出した『プロテクトシード』(シン氏所有)を強烈な差し脚で捕らえてゴールした。主戦の勝見騎手はレース後に「道中はしっかり折り合って、脚を溜めるイメージでした。とても落ち着いている馬なので、乗り難しいところは無いですよ。4コーナの手ごたえも抜群だったので、勝てる気がしました」これで今シーズンGT3勝目です

ね、と記者が聞くと「まだまだですよ。これからも期待してください」と照れくさそうに答えた。皐月賞では同世代の牡馬達を一蹴し、宝塚記念では古馬を蹴散らす。そして、秋華賞で同世代牝馬に決着を付け、もはや競馬ファンの間では、国内最強説が浮上しているようだ。

同馬の血統を見ると父『アグネスタキオン』、母は自身が所有する『ローマンレイチェル』の良血統。サンデーサイレンス、ミスタープロスペクターの影響で、産駒は気性難であるイメージが沸くのだが、同馬にはその影響が全く無いようで、とても素直な性格。これも、アマドゥ氏の研究された調教の効果であろうか。1度話を伺いたいところだ。陣営は次走について発表していないが、今後も非常に楽しみである。

秋のスプリント制す

秋のスプリント頂上決戦、スプリンターズSは『サキモト』(みさと氏所有)が制した。

レースはスタート直後から先団で好位置をキープ。直線で反応良く抜け出すと、『モコカウンター』(もこたろう氏所有)との競り合いを制し、ゴール板を駆け抜けた。「パドックからとても落ち着いていました。本場馬でも変わらずにいてくれました。レースに近づくと徐々に気合が乗ってきましたから期待してましたよ。これかも強くなるでしょうね」と主戦のたくみ騎手はコメントしている。

春までは全くの無名馬だった同馬は、7月の北九州短距離Sでオープン戦を勝利をすると、9月のキーンランドCで重賞初勝利を挙げ、一躍スプリンターズSの有力候補となった。夏の上がり馬の勝利となった、秋のスプリント戦であった。

サキモト