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Live!スポーツ 阪神版 第8号

国内重賞初参戦・初制覇!

秋の盾はショウキンクビの頭上に

ラスト直線で見せたパワー

『ショウキンクビ』(おやかた氏所有)が雨の天皇賞(秋)を制した。6月のデビューから一気の成長で成し遂げた快挙。ダービー馬『ゼロインペリアル』(アレクス氏所有)を抑えての堂々たる走りには、競馬ファンだけでなく陣営も舌を巻くばかりだ。

足元は前日よりの雨で非常に重い状態。スタートから『ファストラクー』(seita氏所有)が先頭でレースを引っ張る展開で、ショウキンクビはしんがりでひたすら体力を温存する作戦に出た。レースが大きく動いたのは第4コーナーを抜けてからの最後の直線。それまで後方に陣取っていたゼロインペリアル、『ヴェントーラ』(ぷーほーる氏所有)、ショウキンクビが順に前へと飛び出す。ラスト1ハロン、ショウキンクビが途切れないパワフルな末脚でゼロインペリアルをとらえ先頭に立つと、

勢いそのままにゴールへとなだれ込んだ。しんがりから一気に14頭を抜き去るという離れ業に、雨の中会場の東京競馬場に足を運んだ熱心な競馬ファンおよそ8万人からは大きな拍手と歓声が沸き起こっていた。

このショウキンクビの快挙を語るにあたってポイントとなるのは、この夏の海外でのGT参戦だ。国内でのGT参戦前に、あえて海外で武者修行ともいえる戦いを行ったことにより、馬・騎手共に精神的にタフになったことが、雨という悪条件下においても実力を発揮する要因になったのではないだろうか。先日の福島記念でも雨のレースをモノにするなど、泥にまみれて奮闘する姿に団塊世代のサラリーマンから支持が集まっており、泥まみれのニューヒーローの誕生に、ある広告関係者は「今後CM依頼などもあるのでは」と話していた。

混戦ジャパンC注目馬

来たる12月第1日曜に東京競馬場で行われるジャパンカップ。今回は出走予定の競走馬の中から、注目の馬を紹介しよう。

まず最初に紹介するのは『ガトルードジェキル』(すもも氏所有)、今シーズンは優駿牝馬、宝塚記念、エリザベス女王杯を制するなどめざましい活躍を見せている。スタートから先行して一気にスピードに乗る得意の展開に持ち込めれば、シーズン4度目のGT制覇も決して夢ではない。

他にもパワフルな走りを身上とするアルゼンチン共和国杯勝利馬『ピンクキャデラック』(廣島連合1969氏所有)や、昨年末の有馬記念・10月の京都大章典の覇者『ガルフマーメイド』(ガルフ氏所有)など、ひと癖もふた癖もある猛者が集う。府中のゴールを先頭で駆け抜けるのは果たしてどの馬か。今から非常に楽しみである。

ガトルードジェキル